メンバー都啓一(Key)のガン発病により一昨年活動を休止、昨年の夏より活動を再開しだした人気ロックバンド、SOPHIAの約2年ぶりとなる全国ツアーのファイナル公演が5月3・4日、東京・渋谷公会堂にて行われた。デビュー以来全国ツアーを欠かしたことのなかったSOPHIAにとって昨年は日本武道館の復活ライブ後、一部のイベントライブなどには出演してきたものの、復活したばかりのメンバー都啓一の体調も考慮しながらの活動で、まさに今回は満を持しての全国ツアーだった。しかもホール公演の“rainbow wizard night”と原点回帰を意識したライブハウス公演“Peter pan Syndrome night”の2種類のセットリストを用意。ホールではステージの広さを考慮して映像などに懲り、ライブハウスでは観衆との距離感を大切にと、それぞれに選曲含め趣向を変えて臨んだ。
4日の最終日は前日から続くあいにくの雨模様だったが、会場は1曲目からヒートアップ。「2年前はまさか、また全国ツアーができるとは思わなかった。こうしてここに立てるのは奇跡だし、なにより、これまで俺たちを支えてくれたファンのみんなのおかげです」そんな松岡(Vo)の真剣なMCを観客はじっと固唾を飲んで見守った。途中、メンバーの軽快なトークなども織り込みつつ、全18曲・約2時間半の公演はあっという間に過ぎ去った。
しかし、最終公演のこの日さらなるうれしいサプライズが待っていた。ラストのラスト、ステージから去る際に松岡より「そういえば、この後どうする?なんか知り合いのバンドが近くでライブしてるみたいなんで見に行く…?」という意味深な独り言が発せられたのだ。そう、知り合いのバンドとは言っていたが、それはSOPHIAが大阪公演時にやはり本公演後、小さなライブハウスで行われていたイベントに飛び込みでライブを行った際に使った“ピーターパン症候群”という名でのバンドのことで、この最終公演でも近隣のSHIBUYA-BOXXで突如の打ち上げライブが強行されたのだ。
渋谷公会堂の動員が約2000人。そのわずか1/10という小さな会場での2次会的なライブ。ライブバンド・SOPHIAならではのうれしい、そして茶目っ気たっぷりなサプライズ。本公演含み都合2本のライブ公演をこなし、体力的にはハードであったろうが、すべてを終えたメンバーは皆、達成感と共にすがすがしい笑顔に溢れていたと言う。夏の新曲発表やイベントライブなど今後の予定も発表されたこの日、SOPHIAの第2幕が完全に開かれた。
5月4日 SOPHIA TOUR 2012 “rainbow wizard night” Final at 渋谷公会堂 (動員2,000人)
<セットリスト>
愛の賛歌
M1 BAND inst
M2 夢
M3 rainbow rain
M4 -僕はここにいる-
M5 もしも君が迷ったなら
M6 蜘蛛と蝙蝠
member solo
M7 ミサイル
M8 BANDAGE
M9 happy end
M10 願いよ届け
M11 ヒマワリ
M12 それでも花は揺れてた
M13 サヨナラ愛しのピーターパンシンドローム
M14 code〜Eの暗号〜
M15 街
M16 Believe
M17 エンドロール
M18 未来大人宣言
■ライブ情報
SOPHIA LIVE 2012 “rainbow wizard night”
4/14(土)・4/15(日) 大阪:オリックス劇場『オリックス劇場記念公演』
5/3(木・祝)・5/4(金・祝) 東京:渋谷公会堂
SOPHIA LIVE 2012 “Peter pan Syndrome night”
3/24(土) 埼玉:三郷市文化会館
3/30(金) 新潟LOTS
4/1(日) 横浜BLITZ
4/4(水) 神戸チキンジョージ
4/5(木) 神戸チキンジョージ
4/7(土) 広島CLUB QUATTRO
4/22(日) Zepp Nagoya
4/28(土) 福岡DROUM LOGOS
<関連リンク>
■SOPHIA オフィシャルサイト