スカパラTOUR初日に中納良恵登場！さらにはフリッパーズ・ギターを！！

東京スカパラダイスオーケストラ2012 TOUR [Walkin’]が4/21(土) 川口リリアホールからスタートした。３月にリリースしたスカパラ通算１６枚目のオリジナルアルバム「Walkin’」を引っ提げての全国ツアーだ。アルバムタイトルでもあり、アルバムの１曲目を飾っているナンバーでもある「Walkin’」でツアーの幕がきって落とされた。川上つよし(B)のトースティングに他のメンバーが呼応していき、会場を盛り上げ観客は大歓声で応える。ライブ序盤から物凄い盛り上がりをみせ、すでにライブの終盤かアンコールではないかというくらいの盛り上がりだ。

谷中敦(B.Sax)が「今回は本物の男らしさをツアー初日からみせていきます。音楽は心と体を結ぶもの、結びなおすものだと思います。」と谷中らしいMCで会場を沸かせる。アルバム「Walkin’」収録ナンバーが繰り広げられるなか、突如、フリッパーズ・ギターの「クールなスパイでぶっとばせ」のカバー曲が披露される。先だっての小沢健二のコンサートにもゲストとしてスカパラメンバーが登場していたこともあり、彼らの友情関係を感じさせるナンバーだ。ちなみにこの「クールなスパイでぶっとばせ」は、20年以上前の渋谷クアトロで行われたフリッパーズ・ギターのライブでスカパラHORNSがゲスト参加しているというつながりもある。

「縦書きの雨」のイントロが演奏されるなか、中納良恵(EGO-WRAPPIN’)がステージに登場すると物凄い大歓声が沸き起こる。もちろんシークレットゲストとしての登場であったから観客も大興奮だ。そして、中納良恵の声が発せられた瞬間、さらなる大歓声が会場に響き渡る。以前、EGO-WRAPPIN’の中納良恵としてというよりは、ひとりの女性ヴォーカリストとしての中納良恵に「縦書きの雨」を歌ってもらったとスカパラメンバーが言っていたように、神々しさすら感じられるくらい美しく凛としたたたずまいで、優しく力強く「縦書きの雨」が歌われた。

歌い終わった彼女をスカパラメンバーも観客も万感の想いを込めた拍手で送り出す。

「Brazil」では、間奏で茂木欣一(Dr)が「今夜は楽しいね。座っている場合じゃない！」とマイクを片手にステージの真ん中へと進んでいく。「最高の瞬間にするために、みんな一歩踏み出すんだ！」とサビメロを「ラララ♪」で茂木が歌い大合唱となっていく。観客やスカパラメンバーがブラジル国旗のカラーでもある黄色と緑でデザインされたフラッグを振るなか、茂木が巨大なフラッグを振って観客を煽っていく。

「水琴窟 -SUIKINKUTSU-」では幻想的な空間を作り出した沖祐市(Key)が、「Return Of Supercharger」では豹変するかのごとく激しいプレイを披露した。

ライブ終盤ではステージをさらなる熱狂に包んでいく楽曲のなか、アルバム「Walkin’」でマヌ・チャオをヴォーカルに迎え共作した「LET ME COME THE RIVER FLOW」や、アンジェロ・ムーアをヴォーカルに迎え「スカ」への賛美を歌った「All Good Ska is One」もスカパラメンバーボーカルによるアレンジで披露され、ツアー初日にして、ツアーファイナルかと思わせるくらい、パワフルで想いのつまったライブが展開された。

最近、谷中敦がよく言う「２０年以上スカを演ってきて本当に良かったとスカパラメンバー全員が本気で思っている。みんなを元気で笑顔に出来るいちばんの音楽がスカだと思うから」という言葉通りの素晴らしいステージであった。観客からも最高のエネルギーをもらったスカパラが、これから続く全国ツアーで各地にそのエネルギーを届けてくれることだろう。

全国ツアーはホールとライブハウスではまったく仕様のことなるステージングが用意されているとのことなので、各地でどんなステージをスカパラが見せてくれるか楽しみにしていよう。さらに、TOUR [Walkin’]の期間中、場所によってはシークレットゲストとして中納良恵が突如出演することがあるらしいとのことだ。

尚、7/5(木)＆6(金)のツアーファイナル公演となる代々木第二体育館２daysには、スペシャルゲストとして中納良恵が出演することが正式に発表されたので、チケットを手にしている人は楽しみに待っていよう。