8月11日香開映画『桐島、部活やめるってよ』の主題歌に高橋優が決定した。プロデューサー・佐藤貴博がこの映画の世界観には高橋優しかいないと
吉田大八監督に提案、監督も即答でゴーサインを出しオファーとなった。
高橋優にとって初となる映画主題歌は、本人が高知県で行われた撮影現場を訪問し、撮影現場で自らが肌で感じた雰囲気を持ちかえり制作した楽曲。撮影の合間には、校舎の屋上で俳優たちにギター1本で弾き語りを行い、「みんなの思いを受けて作ります!」と約束を誓った。
書き下ろされた楽曲タイトルは「陽はまた昇る」。2010年『素晴らしき日常』でメジャーデビュー以降、社会や友情、恋愛に対する思いを歌にのせて発表している高橋優。時代を歌う“リアルタイムシンガーソングライター”が書き下ろしたエモーショナルな楽曲が完成した。
高橋はこの主題歌に込めた思いを「日常の中を強く逞しく飄々と生きていけたらいいけれど、周囲の目や様々な不信感が邪魔をしてなかなかそうあれない。弱い自分がすぐ顔を出す。それでも尚、嘆きながらでも挫けながらでも這いつくばってでも、僕らは生きていけるはず。それでも尚、今というときは尊いはず。僕らの日々に陽はまた昇るはず」とコメント。
そして主題歌を聴いた主演の神木隆之介は「本編が完成して初めて観たときにエンドロールで聞かせていただいたのですが、本当にこの映画の為の曲だと思いました。高橋さんが高知の撮影現場にいらっしゃったとき、「撮影現場の雰囲気を持ち帰って、主題歌を書かせていただきます」とおっしゃっていたので、どんな曲が出来るのだろうと楽しみにしていました。進む道が分からなくなっても、前を見据えて生きていかなければいけないという、誰もが感じている不安や希望が、歌詞から心に突き刺さってくるように感じました。「陽はまた昇る」は映画を観終わった後、自分自身を見つめ直すことが出来る曲だと思います」と感想を語った。
【主題歌起用理由】 プロデューサー:佐藤貴博
ラジオのリスナーからの言葉を受けて作り上げられた高橋優さんの「福笑い」。その出来上がるまでのメイキングと、完成した”歌”を聞いた時に、なんて言葉を大事にしている人なんだろう、なんて心に響く言葉を”歌”で伝えられる人なんだろうと感動しました。ライブでも、強く真っ直ぐに言葉を投げかける刺激的な激しさと、観客と一体となる温かさを併せ持っていて、高橋優というアーティストの持つ底知れぬ強さと優しさを感じました。映画「桐島、部活やめるってよ」は、閉塞感の中で足掻く高校生達の物語です。しかし、そこで描かれる感情は、高校生だけでなく社会に出た大人たちも共感できる想いが詰まっています。そんな答えの出ない感情が渦巻く映画のエンディングには、おざなりの甘い言葉を並べてはいけない。簡単に正解を与えるのではなく、自らで答えを勝ち取ろうとする”力”を与える”歌”が必要だと思い、辿りついたのが高橋優さんでした。我々の思いに賛同してくれた高橋氏は高知の撮影現場にも見学に来て、そこで必死に演じる若者たちにも触れてくれました。吉田監督ともディスカッションを交わし、監督スタッフの思い、若い役者たちの思いを受けて、「陽はまた昇る」を書き下ろしてくれました。まさにこの映画を締めくくるにふさわしい”歌”です。高橋優の強く優しい”歌”を映画とともに、早く皆様に感じていただきたいです。
第22回小説すばる新人賞受賞 ベストセラー小説映画化
神木隆之介×吉田大八×朝井リョウ 新しい時代の青春最高傑作が誕生!原作は、大学在学中に第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウのベストセラー小説。監督は、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』で数々の賞を受賞した吉田大八。人間の持つダークな部分を赤裸々に描きながらも、愛おしくさえ思わせる人物描写は、まさに吉田監督の真骨頂。突然部活を辞めた「桐島」に振り回される周辺の人物に焦点をあて、不器用な登場人物の面白さや、見終わった後に希望を感じさせる人間ドラマはそのままに、自身初となる10代の群像劇に挑戦。同じシーンを様々な視点と、確信犯的に時間経過をズラして積み重ね、各キャラクターの想いを重層的に描き出している。観るものを、まるで本物の学校を覗き見しているようなリアルにして不穏な刺激に誘う、新しい“青春映画”が誕生した!キャストは、神木隆之介を主演に向かえ、今映画界が最も注目する女優・橋本愛
ほか、600人を超えるオーディションから選抜されたフレッシュな才能が集結。閉塞された世界で生きる若者達の息づかいをリアルに体現する彼らの芝居は必見!
映画『桐島、部活やめるってよ』作品概要
【ストーリー】
「不在の桐島」に振り回される103分。【歪み】はじめる人間関係。
観終わった後、あなたは何を感じるか―。
ありふれた時間が校舎に流れる、「金曜日」の放課後。学校内の誰もが認める“スター”桐島が、部活を辞めるというニュースが校内を駆け巡った。彼女さえも連絡がとれずその理由を知らされぬまま、あらゆる部活、クラスの人間関係に波紋が広がっていく。時間軸と視点を変えて同じシーンを何度も繰り返して進んでいくストーリーは、桐島不在のまま展開。「桐島って誰?」「桐島ってどんな人?」と観客までを巻き込み、登場人物さながら、観客もまた、最後まで桐島に振り回されていく。
【原 作】 朝井リョウ(第22回小説すばる新人賞受賞)
【監 督】 吉田大八
【脚 本】 喜安浩平、吉田大八
【出 演】 神木隆之介、橋本愛、大後寿々花ほか
【企画・製作】 日本テレビ放送網
【配 給】 ショウゲート
【公式サイト】 kirishima-movie.com
【コピーライト】 c2012「桐島」映画部 c朝井リョウ/集英社
8月11日 新宿バルト9ほか全国ロードショー