3月18日(土)、人気シンガーソングライターの川嶋あいが、この春3月閉校となる旧善王寺小学校の卒業及び閉校式を兼ねた特別イベント「明日への元気を届けたい〜歩み続けるために・・・〜」を企画、開催した。この校舎は、宮城県南三陸町にある戸倉小学校、中学校が震災以降に使用していた校舎である。
川嶋あいと、戸倉小学校の交流のきっかけは、昨年の東日本大震災。震災当日、避難していた当校の子供たちが、津波で流されていく校舎を見つめ、迫り来る寒く、厳しい夜の中、互いを励ましあう為に、卒業式で歌うために練習をしていた歌をうたった。その時、彼らが歌っていたのが、川嶋あいの「旅立ちの日に・・・」だった。後日、新聞の記事でこの事実を知った川嶋は、彼らに合うために支援物資を集め、スタッフと共に子供たちが非難していた避難所を訪問。
これをきっかけに親交が生まれ、8月21日には震災当時小学6年生だった子供たちのために、戸倉小学校の卒業式にも出席。川嶋の伴奏で「旅立ちの日に・・・」を合唱し、彼らの門出を祝った。
今回は、そんな川嶋にとっても思い入れのある校舎が閉鎖されると聞いた川嶋自身が、「”戸倉小学校”で過ごした子供たちに最高の思い出を残せれば・・・」と思い、学校、近隣住民の方、そして、川嶋の活動を知ったオルビス株式会社(いつもプロジェクト)の協力のもと実現されたもの。
「校舎を出ることになったと聞いて、なにか自分に出来ることはないかと思い、ライブの開催を決めました。」(川嶋)
イベントは、川嶋の思いに賛同した、以前から川嶋と親交のあったフォトジャーナリストの安田菜津紀をゲストに迎え行われた。安田は自身が撮影した写真を用いて、自身が行なっているフォトジャーナリストという仕事の意味や、世界の情勢を世に伝えていくことの大切さを説いたトークライブを。川嶋は、自身のヒット曲や先月22日にリリースした”卒業”をテーマにしたコンセプトアルバム「My Favorite Songs〜旅立ち〜」の中から、卒業ソングの名曲など全7曲を歌うスペシャルライブを行った。
最後には、川嶋と戸倉小学校を繋いだ「旅立ちの日に・・・」も、8月の卒業式と同じく、川嶋の伴奏で子供たちと一緒に合唱。その様子を安田がしっかりと写真に記録する姿が見られた。また、本編終了かと思われるタイミングで会場からのアンコール。急遽予定していなかった「12個の季節〜4度目の春〜」を歌う流れとなった。
イベントの最後には、集まった子供たちをステージに集め、安田が川嶋と子供たちとの集合写真を撮影。皆一様に最高の笑顔をカメラに向けた。川嶋は子供たちに向け「最高の思い出になりました。みなさんにも思い出にしてもらえれば嬉しいです。また(南三陸町で)ライブが出来る日が来るように頑張っていきます。本当にありがとうございました」とこれからも、東北への支援活動、ライブ活動を続けていくという思いを語った。子供たちにとって、きっとかけがえのない思い出の1ページとなったことだろう。
川嶋あいオフィシャルブログ:http://ameblo.jp/kawashimaai/
オルビス株式会社:http://www.orbis.co.jp/
同社の復興支援活動「いつもプロジェクト」HP:http://www3.orbis.co.jp/itsumo/
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