2009年、結成10年を迎えても、集客は100人にも満たず、日本では千差万別のどこにも属すシーンのない中、無謀と言われながら勝負の場を欧米に移したFACT。やっと手にしたUSレコーディングの延期、初の北米ツアー半ばでの交通事故、ドラマーの大怪我、度重なる不運の先、イギリスの大型フェスでメインステージに立ち、逆輸入バンドとしてサマソニの動員記録を塗り替えるまでに至る彼らの軌跡を収めたドキュメンタリー映像を上映する“FACT documentary film tour 『a life of fact』 ”が2011年秋に開催されることが発表された。
全国のライヴハウスを、所属レーベルmaximum10のスタッフがバン一台で回るというもので、10月22日から11月5日までの期間、全国主要8ヶ所での上映日程のみが第一弾として発表され、その間の空き日程を『普段ライヴではなかなか行けないような地方にも足を運びたい』と訴え、新たな試みとして、twitterやmixiにチケット代金やギャランティーの条件を公開。広く依頼を募り、フェリー移動を余儀なくされる北海道上映の前後日以外は、毎日のペースで全国を走り回る予定だ。条件と言っても、レンタカーと高速代金や宿泊代金などを考えるとそれだけで赤字になるようなギャランティーの提示もあって、応募開始初日の9月14日に、一般人やライヴハウス関係者らとのtwitter上でのやりとりだけで、既に新潟、和歌山、宮崎の3公演が決まったと言う。アメリカ、ヨーロッパでの幾度ものツアーや大小様々なフェスへの出演、国内においても、2回目の出演にして「SUMMER SONIC」のメインステージへ異例の抜擢など、2009年4月の世界デビュー・アルバム「FACT」リリース以降、ハイペースな快進撃を続けるFACT。それ故、順風満帆と思われがちな彼らのデビュー前の非常に厳しい状況を撮影した貴重な映像や渡米前の心痛む出来事、USツアーを終えてカナダに向かう途中に起こったハイウェイでの交通事故とカナダの全ツアーキャンセル、そして、活動休止となったアメリカでの様子、イギリスの大型フェス『SONISPHERE FESTIVAL』の裏側、欧米デビュー後、初となる日本公演(SUMMER SONIC 2009)での最大動員記録更新の瞬間までが収められた、まさに『FACT』というバンドの“FACT”が収められたドキュメンタリー作品。
彼らが伝えられる事は音楽だけじゃない。これはその軌跡であって、決して奇跡ではない。その映像の伝え方も、あえて都市映画館での単館上映などではなく、ライヴハウスでのフィルムツアーという形にするあたり、彼らの尋常ではないリアルさへの追求を感じる。
(上映スケジュール)
10/22(土)札幌 cube garden
10/24(月)仙台 darwin
10/25(火)北関東地方SNSにて募集中
10/26(水)新潟上越 EARTH(上越地方募集にて決定)
10/27(木)名古屋 APPOLO THEATER
10/28(金)中部地方SNSにて募集中
10/29(土)宮崎 FLOOR(九州地方募集にて決定)
10/30(日)福岡 DRUM-SON
10/31(月)大阪 SHANGRILA
11/01(火)和歌山 GATE(関西地方募集にて決定)
11/02(水)広島 4.14
11/03(木)中国地方SNSにて募集中
11/04(金)愛媛 KITTYHALL
11/05(土)東京 場所未定
11/06(日)以降 追加公演として
気仙沼、石巻、岩手、福島、茨城、千葉募集中
募集を受け付けるmaximum10スタッフのtwitter:http://twitter.com/#!/maximum10_12
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