8月27日(土)湘南の鵠沼海岸(神奈川県藤沢市)にて神奈川県・湘南にゆかりのあるア−ティストが一堂に集結し、被災者の方々へのエールと復興への願いを込めたチャリティーライブ「湘南からエールを〜東日本大震災復興支援ライブ〜」が開催された。
オープニングアクトはEyes’が39名の中学生コーラス隊と共に歌った「Only One」で始まり、仙台在住のシンガーソングライターRakeは『100万回の「I LOVE YOU」』など3曲を披露した。
本編に入ると今回、総合司会を務める日本を代表するDJ赤坂泰彦が登場しトップバッターとしてRIP SLYMEを呼び込んで本編がスタート。藤沢市出身のメンバーもいるRIP SLYMEは「熱帯夜」や「楽園ベイベー」など常夏ナンバーを披露。圧倒的なパフォーマンスで会場を一気にヒートアップさせ、逗子市在住で“かながわ観光親善大使”を務めるキマグレンにバトンタッチ。短パン&裸足という彼ららしいスタイルで登場したキマグレンは「LIFE」や「IT’S MY勇気」などを披露し「歌を通してこれからも元気・勇気を届けていきたいと思います」と話し元気で熱いライブを繰り広げた。
続いて登場したのは今日家から会場まで自転車で来たという藤沢市在住の、つるの剛士。「昨日も福島へ行ったのですが、東北の人達は前向きで一歩一歩復興へ向かって進んでます。今僕らにできること協力できることをやっていきたい」と話し「メダリスト」や「M」など計6曲を心を込めながら熱唱した。
また今回、被災地から避難して神奈川県内の高校に転校してきた高校生118人のうち23名が「みなさんへの恩返しと、自分達が元気であることを知ってもらいたい」という気持ちからボランティアスタッフとしてイベントに参加しており、その高校生達をステージに上げて紹介すると会場からは盛大な拍手が沸き起こった。
ライブは後半へ突入し加山雄三と同じく今回のイベントの発起人でもあるTUBEのライブがスタート。今期もふじさわ観光親善大使を務め、昨年も鵠沼会場で単独ライブを行ったTUBEは代表曲の「シーズン・イン・ザ・サン」や、「夕方チャンス到来」を赤坂泰彦をドラマーに迎え披露した。そしてサプライズが。前田亘輝が「僕らの地元の後輩を紹介します」と呼び込まれると、なんと神奈川県厚木・海老名出身の国民的3人組ユニットいきものがかりが登場し会場からは大歓声が沸き起こった。今年7月24日に横浜スタジアムで行われたいきものがかりのライブに前田亘輝がサプライズで出演しTUBEの曲「あー夏休み」を一緒に歌ったという経緯があり、今回はいきものがかりの曲でTUBEとのスペシャルコラボが実現。「笑ってたいんだ」、「じょいふる」など計3曲をTUBEとコラボしたが、「ありがとう」では「初めて聴いた時に、ものすごくこの曲いいなーと思った、この曲をずっと歌いたいと思っていた」という前田亘輝と「この曲を誰かと歌うのは今日が初めてです」と話す吉岡聖恵とのデュエットが初めて実現。名曲を熱唱、演奏するいきものがかりとTUBEの姿に多くの来場者が感動の涙を流した。
そしていよいよトリを務める加山雄三が登場。まずTUBEの曲「湘南My Love」をTUBEと、また「BLUE MOON OF KENTUCKY」ではキマグレンとコラボ。「君のために」では再度TUBEと共演した。MCでは『震災後、もう海の歌は歌えないかもな・・・と思っていたら、テレビで被災地の漁師さんが「別に海が悪いわけじゃない、俺達は海で働いて幸せをもらってきたんだから」と話していた。その言葉を聞いて僕は涙がでて止まらなかった。被災地の漁師さんたちはものすごい勢いで復興に向かっている。みんな復興へのやる気で満ち溢れているんだと感じた。やっぱり海の歌を歌おうと思った。』と話し「海 その愛」、など計9曲を力強く歌った。そしてイベントは終盤にさしかかり「座・ロンリ―ハーツ親父バンド」ではTUBE、キマグレン、つるの剛士も参加し、徐々にステージ上の出演者が増えていき、更に赤坂泰彦とRakeも加わり最後にTUBEが制作した東日本大震災復興応援ソング「RESTART」を出演者と参加者15,000人とで大合唱。参加アーティスト、スタッフ、来場客らが一つとなって湘南から被災地へ「エール」を送った。
(イベント動員数:15,000人)
<〜湘南からエールを〜東日本大震災復興支援ライブ>
《日時》2011年8月27日(土曜日)開場11:00 開演13:00 終演17:45
《会場》藤沢市・鵠沼海岸 県立サーフビレッジ前浜周辺
《出演アーティスト》Eyes’ / 赤坂泰彦 / いきものがかり / 加山雄三 / キマグレン/ TUBE
つるの剛士/ RIP SLYME / Rake (50音順)
《料金》立見ブロック指定 6,800 (税込) ※小学生(12歳)以下無料
※大人1名につき、小学生(12歳)以下のお子様2名まで同伴可
《主催》「湘南からエールを」実行委員会
《来場者数》15,000人