これまでに一度もLIVEを行わず、MySpace、そしてTwitterといったソーシャル・メディア上のみの活動ながら、質の高いメロディや歌詞、どこか懐かしいのに新鮮に響くサウンド、そして不安定ながらも琴線に触れる歌が、感度の高いユーザーたちの間で既に注目を集めているグループ “さよならポニーテール”。現在も、大ヒット中の写真集「スクールガール・コンプレックス」で注目を集めている写真家の青山裕企が、初の映像監督として手掛けた「無気力スイッチ」のMUSIC VIDEOが、そのインパクトある内容と共に話題になっている。自分たちを“アーティスト”や“ミュージシャンと”と呼ばず、“音楽を中心とした物語”と名乗るだけあり、音楽だけではなく自身や“さよポニワールド”を描いたイラスト自体も話題を呼んでいる彼女たち。なんと新作は音楽作品ではなく、『きみのことば』と題された初めての漫画作品を2011年10月12日に刊行することが決まった。いわば、音楽アーティストがメジャーデビュー前に漫画家デビューするという、前代未聞の展開だ。みぃな、なっちゃん、あゆみんの3人の女の子たちが暮らす、謎に包まれた“さよポニワールド”の世界観をぎっしり詰め込んだ全ページ描き下ろしの短編集で、みぃなの淡い恋の物語を軸に、3人が過ごす日常の1シーンが独特のタッチで描かれている。既に音源として発表されている代表曲「思い出がカナしくなる前に」や、新曲の「無気力スイッチ」といったタイトルがそのまま短編のタイトルに付けられているなど、一つの物語を音楽と漫画とで多面・多層的に語るという、彼女たちならではの表現に注目だ。
さらなる作品を一体どういった形で発表するのか、常に新しい方法論を繰り出し続ける“さよならポニーテール”の今後の活動からますます目が離せない。
【リリース情報】
さよならポニーテール 短編集『きみのことば』
全13話 / 136ページ(4C32ページ+2C104ページ) / A5判上製
ISBN-13:978-4778321499
価格:1,200円(税抜)
発売元:太田出版
【さよならポニーテール・プロフィール】
謎に包まれた“さよポニワールド”の住人達で構成されたグループ。
2011年4月27日、 自主レーベル「音楽と魔法」から1stアルバム 『モミュの木の向こう側』 をリリース。
[MySpace] http://www.myspace.com/sayonaraponytail
[Twitter(ゆりたん)] http://twitter.com/sayopony