戦国時代の名将・上杉謙信公の遺徳を偲び、大正15年から毎年開催されている「謙信公祭」が、今年も謙信公のふるさと・新潟県上越市で8月20・21日に開催された。20日(土)はGACKTが日本の未来を脅かす大震災が発生した今だからこそ、この上越の地で語りかけることに意味があると考え、上越文化会館でGACKT Live Message「今こそ伝える義の心」が開催された。約1,500名の来場者に対し、GACKTは東日本大震災の復興に対する想いを語り、被災地である東北仙台より伊達政宗公の末裔、伊達泰宗氏と、伊達家御用蔵 勝山酒造代表取締役 伊澤治平氏をゲストに迎え、助け合いの精神、それが武士道であり、謙信公が伝えた「義の心」ではないかと来場者に語りかけた。
21日(日)には、甲冑姿の勇壮な武者たちによる出陣行列が行われ、昨年に引き続き、GACKT謙信が上杉軍を率いて出陣。沿道が観客で埋め尽くされる中、甲冑を身にまとい、白馬にまたがったGACKT謙信が大勢の武者を従えて登場すると、観客からひときわ大きな歓声が沸きあがった。行列も終盤に差しかかり、GACKT謙信が号令をかけると、武者たちだけでなく、沿道に詰めかけた観客も一体となって鬨の声をあげ、祭りの盛り上がりも最高潮に達した。尚、出陣行列には一般応募から選ばれた方々約700人が鎧武士衣装や甲冑などに身を包み参加した。また本年は、被災地南相馬市からの避難者の方々を招待して、謙信公祭を共に楽しんだ。
■GACKTコメント
「今回の謙信公祭は通常の謙信公祭とは違い、大きな意味を持つものになりました。この震災を受けて「義の心」が日本人の心の美しさを象徴していることを多くの方が再認識したのではないでしょうか。日本人らしさ、日本人の良さ、とはなんでしょう?合理主義の「どちらが得か」という考え方ではなく、心が正しいと思うその姿を、その行為を、それを行動に移す精神力が日本人のすばらしいところではないでしょうか。そんな沢山の想いと義の心をたくさん届けることができたと思います。これからも一人の日本人として一人のサムライとして、この想いを届けていきたいと思います。」
■「謙信公祭」とは
「謙信公祭」は、上越市の英雄上杉謙信公の遺徳を称え行われている祭。鎧兜に身をつつみ、槍刀を持った数百名規模の武者たちが、舞台となる春日山城史跡広場まで勇壮な出陣行列を行います。街道の要所要所で鬨の声や鼓舞などが催され、こども武者行列もありと、見どころ満載。また、その後に行われる騎馬軍団が駆け回り、両軍の戦略や戦況が、まるで映画のようにストーリーのように進む川中島合戦の再現は、臨場感たっぷり、迫力満点で、他では見られない本格的なイベントで、毎年多くの「戦国」ファンを魅了している。2007年より、NHK大河ドラマで上杉謙信公を演じたGACKT(ガクト)を謙信役に迎え、また歴女ブームなどもあり、近年では若い女性の観客が急増し、壮麗な祭りの雰囲気に華やぎが加わり、新潟でも有数な夏の祭典の一つとなっている。
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■GACKTオフィシャルサイト