カメラマン:笹原清明
ニューシングル「水無月」(6月15日発売)をリリースしたばかりの、シンガー・ソングライターの秦 基博が俳優の大沢たかおと6月26日(日)に東京・昭和女子大学・人見女子記念講堂にて「大沢たかお×秦 基博 presents 一期一会×GREEN MIND」という一夜限りのスペシャルライブを実施した。このイベントはタイトル通り、大沢の朗読活劇「一期一会」と秦のアコースティック・ライブ「GREEN MIND」を融合させたスペシャルイベントだ。二人の出会いは、大沢が主演、秦が主題歌を務めた2008年の映画「築地魚河岸三代目」の完成披露試写会に遡る。その後、2010年フジテレビ「僕らの音楽」で秦と大沢が対談、公私ともに交友を続けてきた二人だが、イベントでの顔合わせは今回が初となった。
イベントは17:00からスタート。舞台に明かりが灯り、大沢たかおが登場しアレックス・ロビラ『人生の贈りも物』を静かに読み上げた。「ご来場ありがとうございます。最後までリラックスして楽しんでいって下さい」と挨拶をすると、谷川俊太郎『生きる』を披露。続いて、秦 基博がオリジナル・インストゥルメンタル作品「Theme of GREEN MIND」をアコースティック・ギターで弾き、それに乗せて谷川俊太郎『朝』を朗読した。オーディエンスに秦 基博を紹介し大沢たかおが舞台を後にすると、静かなアルペジオが紡がれ「僕らをつなぐもの」が披露された。「ありがとうございます。改めまして秦 基博です。ゆっくり、のんびりとこの素敵な時間を過ごして頂ければと思います。」と挨拶をし「やわらかな午後に遅い朝食を」と「鱗(うろこ)」を続けてパフォーマンスした。秦が舞台を去り、暗転の中、再び大沢たかおが登場し、「深夜特急」の作者である沢木耕太郎と共に「深夜特急15章より“絹と酒 地中海からの手紙”」を朗読。二人の静謐な語りに誘われるように会場は「深夜特急」の世界へと引き込まれていった。およそ30分ほどの世界旅行を読み聞かせ、大沢が沢木を紹介し2人が姿を消すと、SEは都心の雑踏へ。代わって秦 基博の弾き語りパートへとバトンが渡される。「メトロ・フィルム」を演奏すると、「ありがとうございます。今回この様なかたちで、このイベントに参加出来まして。大沢さんとの縁が繋がって、今日という日がある気がします。」「僕もこんな風に年を重ねていけたらと思える、尊敬出来る人生の先輩に出会えました。」と語り、大沢たかおとの出会いのきっかけやその後テレビ番組で共演したことを話し会場を沸かせた。続く「今日もきっと」では場内一体となった手拍子と共に盛り上がり、「アイ」では、一転してしっとりと聴かせるパフォーマンスでオーディエンスを魅了。他にも、秦の今の気持ちをありのままに表現した最新シングル「水無月」、そして「朝が来る前に」と、5曲が続けて披露された。ここで、大沢たかおと秦のトークセッション。再登場した大沢が、「改めて、今回「GREEN MIND」と「一期一会」のコラボレーションのイベント「一期一会×GREEN MIND」にお越し頂き本当にありがとうございました。」と感謝の意を伝えた。「今後またやれるかどうかはお客さんの評判次第」と大沢が言えば、盛大な拍手に応え「なかなか評判は良さそうですよ」と返す秦。続いて大沢が、映画「築地魚河岸三代目」での出会いから、何度か仕事をするという縁もあり「何かおもしろいことが出来れば」と以前から考えていたこと。また、このイベントのきっかけが3.11の震災であったと説明、「何かやるというよりも、それがきっかけで、被災地だけでなく日本全国にいる元気や笑顔がほしい人達に自分たちが手作りで出来るイベント」をイメージしたことを明らかにし、会場は大きな拍手に包まれた。
本編最後は大沢が数年前に、自分の人生で悩んで苦しんだ時に助けられた楽曲の詩、と前置きをし、秦との出会いのきっかけでもある「築地魚河岸三代目」の主題歌「虹が消えた日」の1番の歌詞を朗読。その途中から秦がギターを合わせ、2番からは秦の歌とギター、そして声は出さずとも一緒に口ずさむ大沢の笑顔に、自然と場内からも熱い手拍子が沸き起こる。静から動へ、語りから歌へとつなげられた「虹が消えた日」はこの日だけの唯一無二のコラボレーションとして本編ラストにふさわしい感動的なシーンとなった。アンコールは、大沢たかおによるノーマ・コーネット・マレック「最後だとわかっていたなら」の朗読で、一夜限りのスペシャル・ライブ「大沢たかお×秦 基博 presents 一期一会×GREEN MIND」は幕を閉じた。尚、今回の公演の収益金は全て東日本大震災義援金として日本赤十字社に寄付される。
【ライブ概要】
■タイトル 大沢たかお×秦 基博 presents 一期一会×GREEN MIND
■観衆:2000人
■日程:6月26日(日)
■OPEN/START:16:30/17:00
■場所:人見女子記念講堂(東京・昭和女子大学)
■タイトル:大沢たかお×秦 基博 presents 一期一会×GREEN MIND
※本公演の収益金は全て東日本大震災義援金として日本赤十字社に寄付されます
【セットリスト】
朗読1「人生の贈り物」(アレックス・ロビラ/ポプラ社)
朗読2「生きる」(谷川俊太郎)
朗読3「朝」(谷川俊太郎)×AGインスト「Theme of GREEN MIND」
M1僕らをつなぐもの
M2やわらかな午後に遅い朝食を
M3鱗(うろこ)
朗読「深夜特急 第十五章 絹と酒 地中海からの手紙」(沢木耕太郎/新潮社)
M4メトロ・フィルム
M5今日もきっと
M6アイ
M7水無月
M8朝が来る前に
「虹が消えた日」
EC
朗読「最後だとわかっていたなら」(ノーマ・コーネット・マレック/サンクチュアリ出版)
【大沢たかお 最新情報】
朗読劇”一期一会”『マクベス』公演
【東京】
日程:8月26日(金)27日(土) 開場17:45 開演18:30
会場:明治神宮外苑・聖徳記念絵画館前特設ステージ
【大阪】
日程:9月3日(土)4日(日) 開場17:45 開演18:30
会場:大阪城 西の丸庭園
※雨天決行/荒天中止 ※未就学児童入場不可
【秦 基博 最新作品情報】
New Single「水無月」
2011年6月15日 Release
■「水無月+BEST OF GREEN MIND 2010」期間生産限定2CDプレミアム・パッケージ仕様:
AUCL-61〜62¥2,730(税込)全17曲収録|2011年12月末迄の期間生産限定
○シングル収録曲(3曲+backing track)
M1.水無月
M2.夕凪の街
M3.猿みたいにキスをする(Live at The Room)
M4.水無月(backing track)
○「BEST OF GREEN MIND 2010」収録曲(アコースティック・ライブ音源14曲)
M1. Theme of GREEN MIND? M2. 休日 M3.新しい歌 M4. 青 M5. トブタメニ
M6. 夕暮れのたもと M7. 風景 M8. 鱗(うろこ) M9. 透明だった世界
M10. 夜が明ける M11. 今日もきっと M12. 虹が消えた日 M13. アイ
M14. フォーエバーソング
■通常盤:AUCL-60 ¥1,223(税込)|3曲+backing track(4track収録)
○シングル収録曲(3曲+backing track)
M1.水無月
M2.夕凪の街
M3.猿みたいにキスをする(Live at The Room)M4.水無月(backing track)
【配信情報】
New Single「水無月」配信中
【作品情報】
3rd Album
『Documentary』発売中
AUCL-50 3,059(税込)
【今秋、デビュー5周年記念ライブ決定】
10月28日(金) 福岡市民会館
11月5日(土) 日本武道館
11月10日(木) 大阪城ホール
【その他インフォメーション】
■「音楽と人」8月5日売り号<大沢たかお×秦 基博>対談掲載
<関連リンク>
■秦 基博 OFFICE AUGUSTA Official Web Site
■大沢たかお Web Site