5月25日にニューシングル「最後の恋〜哀しみのソレアード〜」を発売したクミコが、新曲の作詞者である脚本家の大石静氏と共に、【生きること、愛すること、一歩踏み出すこと】と題したトーク&ライブイベントに出演。
ナビゲーターの残間里江子氏を交えた熟女3人で、女の本音トークを展開。ライブコーナーでは、クミコが「最後の〜〜」を含めた、愛の歌10曲を披露した。
トークの場では、3月11日に宮城県石巻市「石巻市民会館」でのコンサートの際に東日本大震災にあって以来、クミコが公の場で初めて、被災当時の心境を語った。
「震災後の2ヵ月間は、生きているという感覚を失っていました。2ヵ月が経って、ようやく普通に笑える自分がいることに気づいた時、元の自分に戻れたような気がしました。」と語った。また一方で、
「震災を機に、本当に大切なもの、自分にとって大事なこととは何だろうかを、改めて考えるようになりました。そしてそんな中、新曲で“恋”をテーマにした歌の制作にかかっていましたが、こんな時期に恋だ愛だなんて歌っていいのだろうかと思い悩みました。
しかし、恋や愛は人と人をつなげ、人を奮い立たせる最大のエネルギーであって、生きる力を与えてくれるもの。そう思うと、『最後の恋〜哀しみのソレアード〜』は単なる恋沙汰の歌ではなく、“命”の歌であると思え、自分が歌ってしかるべきだと思うようになりました」と現在の心境を告白した。
そんな折、3月11日に行うはずであったコンサートの主催者である宮城生協や石巻赤十字病院の医師らの呼びかけにより、現地発信による、全国に石巻の現状を知ってほしい趣旨のイベント企画「Songs from ISHINOMAKI」が立ち上がり、クミコにも白羽の矢が立った。クミコは悩んだ末、6月11日に石巻で行われるこのイベントに参加することを決意。
「私が自らすすんで現地へ赴くことへは強い抵抗を感じていました。ただ、現地の方々から声をかけてもらったからには行かないわけいはいかない。3月11日、私は一言も声を発せないまま、現地を後にしました。その時実現しなかった、自分の歌を届けるということを今度こそ果たしたい。」と、意気込みを語った。
石巻で歌うことはクミコにとって、歌手としての再出発でもあるという。被災後3ヵ月目にあたるこの日、「最後の〜〜」を携えクミコが被災地に届けるもの、受け取るものは何か・・・注目されるイベントである。
クミコ ニューシングル「最後の恋〜哀しみのソレアード〜」
CDシングル 1,260 avex io より好評発売中
【生きること、愛すること、一歩踏み出すこと】セットリスト
1. 「ともだち」
2. 「十年」
3. 「接吻」
4. 「百万本のバラ」
5. 「幽霊」
6. 「わが麗しき恋物語」
7. 「心の指紋」
8, 「INORI〜祈り〜」
9. 「最後の恋〜哀しみのソレアード〜」
10. 「愛の讃歌」
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