黒人演歌歌手ジェロが、4月8日(日本時間の9日)、カリフォルニア大学バークレー校日本学研究所より「第2回バークレー日本ニュー・ビジョン賞」を授与された。
「バークレー日本ニュー・ビジョン賞」は、近年において日本に対する視点、視座を劇的に転換させた個人を賞するものとして2009年に創設され、第一回の「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」で太平洋戦争における激戦を日米双方の視点から描いたクリント?イーストウッド監督に次いでの受賞となった。
17時よりキャンパス内 Doe Library Morrison Roomにて授賞式が行われ、黒のスーツ姿のジェロは「このような栄誉ある賞をいただけて大変うれしい」と緊張の面持ちで挨拶をした。また同夜20時からは Wheeler Hallにてミニライブがおこなわれたが、ジェロ本人の強い要望と同校関係者の協力により、この度の日本で起きた東日本大震災の被災者を支援するためのチャリティーとして開催された。
約700名の観客の入場料は無料で行われたが、会場ではジェロが日本から送ったキャラクターグッズが販売され、その収益のすべてがチャリティーとして寄付される他、募金箱が設置されジェロ自ら義援金への協力を呼びかけた。
ミニライブではヒット曲「海雪」、「晴れ舞台」等を披露、そしてラストにジェロが「日本への応援の気持ちをたくさん込めて皆さんで一緒に歌いましょう!」と「上を向いて歩こう」を精一杯の気持ちを込めて熱唱した。会場はスタンディングオベーションに包まれ、しばらくの間やむことはなかった。
授賞式の映像はこちら→http://www.youtube.com/watch?v=dga8RsJmiY0
*このイベントで集められた収益はすべて、米国のアーティストやクリエーターによるチャリティー活動 Artist Help Japan の協力のもと、「Give2Asia」と「Mercy Corps」のNGO2団体に寄付され、「Give2Asia」はアジア財団の東京事務所、「Mercy Corps」は日本のNGOパートナーである「ピースウィンズ・ジャパン」を通じて被災者救援のために活用されます。