いま、世界中でヴァンパイア(吸血鬼)がブームだ。映画『トワイライト』シリーズの記録的ヒットにはじまり、TVドラマ『トゥルーブラッド』では大人のファンも獲得、原作である小説にも手を伸ばすなど、その勢いは未だとどまるところを知らない。そんな中、音楽の世界にもヴァンパイアが現れた。アメリカはロサンゼルス出身、注目のロック・バンド「ヴァンパイアズ・エヴリウェア!」だ。
2009年に結成された「ヴァンパイアズ・エヴリウェア!」は、リーダーでシンガーのマイケル・ヴァンパイアをはじめ、メンバー全員が吸血鬼をモチーフに、ルックス、曲名、メンバー名にいたるまでホラー・テイストに設定したロック・バンド。この印象的なバンド名すら、TVドラマ「24」シリーズの主人公ジャック・バウアーを演じるキーファー・サザーランドも出演していた1987年公開のティーン向けホラー映画『ロストボーイ』の劇中に登場する架空のコミックから頂戴しているほど、ヴァンパイアへのこだわりは強い。
気になるそのサウンドは、ツイン・ギターをフィーチャーしたメタルに、ゴス、スクリーモ、エレクトロの要素をまぶした、一度聞いたら耳から離れないほどポップでキャッチーなロック。2010年の4月に米・アパレル系ショップ「HOT TOPIC」の店舗&オンラインと、オンラインストア「SHOCKHOUND」のみで2曲入りの1st EP『LOST IN THE SHADOWS』を発売、限られた流通にも関わらず大ヒットとなり、瞬く間に注目を集めた。その夏には、シンガーのマイケル・ヴァンパイアが「HOT TOPIC」のバック・トゥ・スクール・プログラム(新学期キャンペーン)のキャラクターのひとりに、SLIPKNOT、STONE SOURのコリィ・テイラーやTHE PRETTY RECKLESSのフロントウーマンにして女優のテイラー・モムセンなどとともに選出されるなど、存在感も抜群だ。
また、2010年9月から10月にかけて行なわれたX JAPAN初の北米ツアーにオープニング・アクトとして抜擢。この大規模なツアーによって、祖国アメリカでのファンベースを確かなものとした。
そんな彼らのデビュー・アルバム『キッス・ザ・サン・グッバイ』が、今年5月に満を持してリリースとなる。日本盤のボーナス・トラックでは、ケイティ・ペリーの「ティーンエイジ・ドリーム」をパーティー・ロック風にカヴァーしており、そんなところからも彼らのバラエティに富んだ音楽性が伺える。またしても注目すべきバンドの登場である。
セクシー系女優トリシェル・カナテラ出演のビデオクリップ
http://www.youtube.com/watch?v=aeFWM_Xnka8
【商品情報】
ヴァンパイアズ・エヴリウェア!『キッス・ザ・サン・グッバイ』
発売日:2011年5月18日
品番:VICP-64934
価格:2,200円(税込)
備考:日本盤ボーナス・トラック6曲追加収録