昨日3月5日(土)日本テレビ系列(全国28局ネット)にて「なんくるないさぁ〜今井絵理子が息子と歩んだ6年〜」が放送された。3月3日が「耳の日」という事を受け、放送した日本テレビがその一環として特別番組の放送を編成。聴覚障がいのある息子・礼夢(らいむ)君(6歳)を育てながらも自身のアーティスト活動も行い、奮闘する今井絵理子に密着。貴重な映像なども交えての特別番組を放送した。息子・礼夢君とこの4月に始まる、ろう学校小学部の生活に向けて、新しい一歩を踏み出そうとしている絵理子。
幼い頃から歌手に憧れ12歳でデビュー。SPEEDのメインボーカルとして時代を象徴する人気グループへと成長した。そして現在。少女から大人の女性へと成長を遂げる。20歳で結婚し息子を出産(2004年10月18日)。「こんなに喜びを感じたことがないくらいの喜びに出会えた(絵理子)」。生後3日後、新生児聴覚スクリーニング(耳の検査)を受け、息子の耳が聞こえない可能性があることを知らされる。だが必死に生きる息子の姿を見て、もう泣くことはやめよう、笑顔でいようと決心する。以来、ろうの世界に戸惑いながらも、手話サークルに通うなど、手探りの育児が始まる。また同じ境遇であるお母さんの支えや励ましもありながら、絵理子は、いつも笑顔だった。それは息子の目に入る情報をより豊かなものにしたかったから。そして息子に世の中にある素晴らしい世界を伝えたい。景色・匂い・温度を伝えるためいろいろな場所へと連れて出かけた。息子のことで大変だと思われるかもしれないけど自分にとってはこれが普通。
障がいは個性。不便だけど不幸ではない。それは、礼夢君と過ごす毎日の中で、教えられたことだった。沖縄の方言で「なんくるないさぁ」とは「どうにかなるさ」の意味。親と子が(人と人とが)正面から向き合えばどんな壁も乗り越えられる。「何事も、なんくるないさぁ」と歩んできた、母と息子の6年間を振り返り、2人の成長と“笑顔”を通して『向き合う事の大切さ』を改めて考えるきっかけになれば。障がいのある方や親子だけでなく、あらゆる人たちに届けたいメッセージとなっていた。
「見てくださったみなさん、どうもありがとうございました!私と息子の6年間のささやかな日常を通し、何かみなさんに感じてもらえたらいいなと思っています(絵理子)」。今後も音楽活動、SPEEDとしての活動はもちろん、ソロアーティスト活動、NHK「みんなの手話」のレギュラー出演など精力的に活動していく絵理子。4月8日には自身の著書「おやこ劇場」の発売も予定。近いうちに新曲発売の可能性もあるという。
今井絵理子の奮闘記はまだまだ続く。