戦場カメラマン:渡部陽一が2/22(火)に自身初の朗読イベント『TOKYO FM BLUE OCEAN presents?渡部陽一の世界名作童話劇場 よみきかせライブ?』をTOKYO FM ホールにて行なった。会場を埋めた200人には小さな子供連れの母親などが多く見られた。ピア二ストの青柳誠氏を中心とした生アンサンブルをBGMに渡部の特徴であるゆっくりとした口調で「桃太郎」や「かぐや姫」の朗読を披露しはじめると、会場の暗転に驚き泣き出す子がいる一方、すやすや眠る幼子もちらほら。日本音響研究所のお墨付きをもらった「癒し効果」「安眠導入効果」も実証された形だ。また、自ら戦場カメラマンになったきっかけとなった体験を基に書かれたメッセージ「やりたいこと やってみよう」を朗読し始めると会場は感動に包まれた。朗読と音楽が融合した今回の朗読LIVEは新しい試みとして「大人も子供も楽しめる」素敵な空間となった。
20歳の頃から戦場を放浪し、その中で貧しい子供たちや十分な教育も受けることができない子供たちを目撃しカメラに収めてきたてきた渡部陽一。今回の朗読にいたったきっかけを「多くの人に思いを伝えるには写真を通してだけでないのかなと。名作童話には人の優しさや思いやりがあふれていて 現代のひとにわかりやすく“生きる”という意味を教えてくれます。それを朗読すればさらに多くの人に“生きる”という意味の大切さやを伝えられ、生きる希望を持ってもらえると考えました」と語った。
LIVEを終えた渡部は「すごく緊張しました。こんなに朗読が難しいとはじめて気がつきました。我が家でも8ヶ月になる我が子に話しかけたりお話を聞かせたりしますが、ピタっととまったまま反応はありませんが・・・。」と頬を緩ませた。また、普段のカメラジャケットとは違い、会場の雰囲気に合わせたスーツに赤い蝶ネクタイ姿に渡部は「似合っているかどうかわからないですが、すごく斬新な思いです」と語った一方、いつもながらの帽子に関しては「これしかないもので仕方ありません」と笑わせた。
CD『渡部陽一の世界名作童話劇場 日本篇』は2/23(水)に発売されるが、「桃太郎」「かぐや姫」など4話が収録される他、渡部が世界中で撮影した子供たちの写真入り絵本も付属される。さらに、初回生産限定盤では本日披露した自作の詩「やりたいこと やってみよう」も収録されている。
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