3月9日にデビューシングル「ハリネズミ」をリリースする謎の新人アーティスト「AZUMA HITOMI」。何が「謎」なのかというと、いわゆる“アーティスト写真”と呼ばれる宣伝に使用される画像などに一切、その素顔を出していないのだ。その代わり、謎めいた雰囲気のイラストが公表されているのみ。このイラストを手掛けているのが、「世界の終わりの魔法使い」「ディエンビエンフー」といった代表作を持つマンガ家の“西島大介”氏。彼自身も“DJまほうつかい”という名義でオリジナル音源の発表や、DJなども行うミュージシャンとしての顔を持ち、高感度の音楽ファンにも支持されている。そんな彼が彼女のアバター(分身)ともいうべきキャラクターを描き下ろしているほか、CDジャケットなどのクリエイティブ・ディレクションも行っている。
そしてデザインを担当しているのは、音楽やアニメなど多様なカルチャーをモチーフに、原色を多用した大胆かつポップなデザインで人気のファッションブランド“galaxxxy(ギャラクシー)”のメンバー。彼らのプロダクトにはミュージシャンを始め、女優などにもファンが多い。西島大介氏とgalaxxxyとのコラボレーションにより、初回生産限定盤のCDのパッケージは自分の好きな組み合わせで絵柄が変えられる“着せ替えロイド”仕様となっている。
さらに、現在制作中のMUSIC VIDEOは、昨年、相対性理論のやくしまるえつこをボーカリストに迎えた活動でも話題を呼んだユニット“d.v.d.”のメンバーでもある映像作家、“山口崇司”氏が手掛けている。AZUMA HITOMIは小学生で楽曲作りを始め、中学生の頃よりアレンジからミックスまでひとりで行うデスクトップ・レコーディングを行ってきた、現在22才のソングライター/サウンドクリエイター/シンガー。昨年12月、コアなファンを持つ先鋭的なネット配信レーベル“Maltine Records”よりオリジナル音源「無人島」を配信している。“Maltine Records”を主宰している“tomad”氏は彼女について、「初めて曲を聴いたとき何かがひっかかり、もう一度聴いたら、その澄んだ瞳のような声の虜になっていました」と語っている。
そしてついに2011年3月9日にリリースされる彼女のデビュー曲「ハリネズミ」は、1月よりフジテレビほかで放送されている話題のアニメ「フラクタル」のオープニング・テーマとなっている。「フラクタル」の監督を務めているのは、「らき☆すた」「かんなぎ」などの大ヒット作品を手掛けてきた“山本 寛”氏。「彼女の声に一目惚れをした」と語る山本監督からオープニング・テーマのみならず、エンディング・テーマであるアイルランド民謡「Down By The Salley Gardens」のカヴァーも依頼され、挿入歌「昼の星」のボーカルまで担当するなど、新人としては異例の大抜擢をされている。さらには、「フラクタル」のストーリー原案を手掛ている、小説「クォンタム・ファミリーズ」で第23回三島由紀夫賞を受賞した作家・批評家の“東 浩紀”氏は「すばらしい歌唱力と世界観。この曲を聴いてから原案を書きたかった!」と語っている。
まずは3月9日リリースのデビュー曲を聴き、そのアートワークから彼女の素顔を想像して楽しみたい。
【リリース情報】

2011年3月9日 1st SINGLE「ハリネズミ」 (フジテレビアニメ「フラクタル」オープニング・テーマ)
ESCL 3648 1,223(tax in) EPICレコードジャパン
初回仕様限定盤3大特典
?左氏描き下ろし「フラクタル」ワイドキャップステッカー仕様
?西島大介×galaxxxyコラボレイション“きせかえロイド”特殊ジャケット仕様
?西島大介×galaxxxyコラボレイション・ステッカー封入

(C)フラクタル製作委員会
【フジテレビアニメ「フラクタル」概要】
毎週木曜24:45〜フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送
●スタッフ
監督:山本 寛 原作:マンデルブロ・エンジン シリーズ構成:岡田麿里
ストーリー原案:東 浩紀 キャラクター原案:左
プロダクション協力:Ordet アニメーション制作:A-1 Pictures
●キャスト
クレイン:小林ゆう フリュネ:津田美波 ネッサ:花澤香菜
エンリ:井口裕香 スンダ:浅沼晋太郎
●ストーリー
世界を管理する“フラクタルシステム”によって楽園を手に入れた人類。それから千年が経ちシステムが崩壊の兆しを見せる中、少年・クレインは謎の少女・フリュネを助けたことから世界の秘密を巡るに騒動に巻き込まれることになる。
<関連リンク>
■フラクタル公式HP
■AZUMA HITOMI公式HP