by Ryo Nakajima (SyncThings)
ニューアルバム『dynamo』を引っ提げ全国ツアー中のavengers in sci-fiが、11/19(金)に下北沢ERAにて、追加公演を行った。と言っても全国ツアー”Delight Slight Flight Tour”は11/13(土)の横浜F.A.Dから始まったばかり、この日がツアー2本目である。東京のワンマンライブは、ツアーファイナルとなる2011/2/19の新木場STUDIO COASTまでないため、急遽追加公演という形で行われた。
なぜERAかというと、インディーズ初期、彼らが始めて作品をリリースしたのがERAのレーベル”blue green”からなのだ。今回はそのお返し、という意味も含め久々にERAでのワンマンライブ。中盤の木幡(G/Vo/Syn)の「いちばん最初に僕らに優しくしてくれたのが、このERAでした」のMCが印象的だった。
ソールドアウトのフロアは、開演前からすでに扉から人が溢れんばかりの状態。10分押しで暗転、いつものオープニングSEではなく、『dynamo』のオープニング、心臓の鼓動音の轟音と共にメンバーが登場。以下はこれからライブを観る方のために詳細は割愛するが、あの緻密極まりない『dynamo』の曲たちが、相変わらずの3人による人力で再現されていることがまず凄い、の一言。下手すれば『dynamo』の曲なんてツアーでほとんど聞けないのではないか、と思うくらい本当に凄まじく緻密だったからだ。なのに不思議とPOPさも兼ね備えた新曲たちは、これまでも十分にフロアを踊り狂わせたライブを、更にその先の無重力のダンス天国へと昇華させている。しかし楽しく暴れるばかりではない、木幡のハイトーンボイスと、それとは真逆の稲見の低く吸い込まれるようなボイスのユニゾンが、切なく胸に響くミドルゾーンもこれまでになく充実。また新曲ラッシュのセットリストに組み込まれたお馴染みの曲たちが、新たな輝きを帯びてパワーアップしているのもファンには嬉しい今回のツアー。ライブ中揺れまくっていたERAのフロアと空気、ライブ後のお客さんたちの「楽しすぎる!」表情とがその証拠。
まだまだ始まったばかりの2本目にしてこのクオリティ、この後20本強のステージをこなしファイナルの新木場に帰ってくる彼ら、どんな宇宙体験をさせてくれるのか、期待を膨らまさずにはいられない。
【Live Information】
avengers in sci-fi “Delight Slight Flight Tour”
11.13(土) 横浜 F.A.D
11.19(金)下北沢ERA ※追加公演
11.21(日) 帯広 REST
11.23(火・祝) 札幌 Sound Lab mole
11.26(金) 名古屋 CLUB QUATTRO (ワンマンライブ)
11.27(土) 心斎橋 CLUB QUATTRO (ワンマンライブ)
12.02(木) 金沢 VANVAN V4
12.03(金) 新潟 CLUB RIVERST
12.10(金) 秋田 CLUB SWINDLE
12.11(土) 青森 Quarter
12.12(日) 盛岡 club change
12.17(金) 長野 CLUB JUNK BOX
12.19(日) HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2
01.08(土) 京都MOJO
01.09(日) 神戸 太陽と虎
01.10(月・祝) 岡山 CRAZY MAMA 2nd Room
01.12(水) 福山 Cable
01.14(金) 長崎 DRUM Be-7
01.15(土) 熊本 DRUM Be-9 V2
01.16(日) 福岡 DRUM SON
01.21(金) 広島 Cave-Be
01.22(土) 高知 X−POINT
01.23(日) 高松 DIME
01.29(土) 仙台 CLUB JUNK BOX
01.30(日) いわき club SONIC
02.05(土) 浜松 FORCE
02.12(土) 水戸 LIGHT HOUSE
“Delight Slight Flight Tour Final -ONEMAN SHOW-“
02.19(土) 新木場 STUDIO COAST (ワンマンライブ)
【Release Information】
・1st Single Now On Sale 「Delight Slight Lightspeed」 VIZL-394 1,800(tax in)
・2010.10.20 Release New Album 「dynamo」 VICL-63678 2,800(tax in)
<関連リンク>
■avengers in sci-fi オフィシャルサイト