先週、TBSテレビ系で9月17日(金)に放送された「中居正広の金曜日のスマたちへ」にMAXが出演。自身のターニングポイントと言える、MINAの妊娠発覚の頃を、番組初となるメンバー本人の出演による再現VTRを交えながら、当時を振り返った。
また番組の平均視聴率が14.5%の高視聴率を記録。これまで数多くの大物芸能人の半生を振り返る波瀾万丈などを放送してきた金スマが今回、デビュー15周年を迎えたMAXを迎えての放送。瞬間最高視聴率は16.8%となった。(数字はいずれもビデオリサーチ調べ)1995年5月1日にデビューして迎えた今年5月、デビュー満15周年というメモリアルイヤーの中、32枚目の新曲=1980年代のあの大人気アニメ「キャッツ? アイ」の主題歌を杏里氏が歌った名曲「CAT’S EYE」をユーロビート調にリアレンジして完全復活。
そして遂にメモリアルイヤー第2弾として、80〜90年代を中心に選曲したアニメソングやJ-POPS等、あの名曲をカヴァー+ユーロビートオリジナルアレンジしたニューカヴァーアルバム「BE MAX」を発表(「BE MAX」の収録曲〜アニメ:「新世紀ヱヴァンゲリヲン」
より高橋洋子/残酷な天使のテーゼ、アニメ:「タッチ」より岩崎良美/タッチ、J-POPの代表曲とも言える、松田聖子/夏の扉など。また石井明美/CHA-CHA-CHAにはSpecial Voiceとして、ケンドーコバヤシが参加。
槇原敬之/どんなときも。 のmusic clip振り付け担当にKABA.ちゃん。計15曲収録)するなど大活躍中のMAX。過去には、自身のアルバム2枚(1996/12/11発売「MAXIMUM」と1997/12/25発売「MAXIMUM ?」)がミリオンセラーを達成するなど全盛期と思われていた中であった見え始めた時、MINAの妊娠が発覚。MAX解散の危機へと陥った。
2001年のクリスマス・イブ。MINA以外のメンバーが突然所属事務所マネージャーから呼び出された。その日は年末にも関わらず仕事は入っていなく個人個人の時間を過ごしていたが「ここでもう一踏ん張り、頑張ろう。」とメンバー全員で結束を確認した矢先のことでもあった。
事務所会議室に入ると、MINAと事務所スタッフが座っていた。すると突然「MINAは今、妊娠3か月だ。後のことを話し合うように。」とだけ話すとすぐにスタッフは部屋を後にした。うつむいたままのMINAと、驚きのあまり声が出ない残りのメンバー。そしてリーダーのNANAから最初に出た言葉は、「なんで? なんで、できたの? たまたま? 欲しかったの? 」と怒りながらの質問をするばかり。今の状態でメインボーカルのMINAが抜けることは、MAXにとって大打撃である。NANAは「本当に恥ずかしいのですが自分たちのことで頭がいっぱいになり、祝福の言葉などかけられなかった。」と、涙ながらに話す。REINAとLINAも同じ気持ちであった。3人からはMINAが「MAXを裏切った女」としか、見えなかった。今がMAXの大事な時期と分かっていたが、「彼と産まれてくる子供との将来」しか考えられなかったMINA。
その場では今後についての結論は出せなかった。
年が明けるとすぐにその妊娠が公に発覚、記者会見を開かなければならなくなった。質問側の記者から等の要請で、メンバー全員の出席となる。
その記者会見での彼女らは、見事であった。幸せに満ち溢れるMINAと、それを心から祝福している残りのメンバーを演じきっていた。
10代の頃から同じ目標を持ち頑張ってきた4人。そして最大のピンチが訪れた時、仲間のひとりが別の幸せを手にして、違う方向に歩き出してしまった。「MINAの幸せを祝福できないなんて、心がせまい。」と責めるには気の毒なほど、残りの3人のメンバーは仕事が無いどん底の時期を味わっていた。ただ逆にMINAを見返してやろうと自身の努力を怠らず、またMAX再生の為に考えられるすべての事に皆で協力し、チャレンジしていた。そんな中、沖縄での仕事が入ってきた。沖縄での再会を果たしたものの、会話はほとんどない4人。ただ残された3人の中には、やはりMAXにはMINAが必要と再認識する。
NANAがMINAに1本の電話で告げる。「一緒にもう一回MAXやらない? 」と。
番組の最後にMINAが泣きながら、自分がMAXを抜けたこと、仲間を裏切ってしまったこと、そして自分がMAXに戻るのを許してくれたことへの謝罪と感謝を綴った手紙を読み上げた。メンバー全員心のどこかでモヤモヤしていたものがスッキリと晴れたような安堵の表情をしていた。またその後スペシャルメドレーとして「Ride on time」「Give me a Shake」「CAT’S EYE」「GET MY LOVE! 」「TORA TORA TORA」を
熱唱した。また更に強い「絆」を結んだMAX。もう永遠に離れる事は無いと誓っている事であろう。今後の彼女たちに注目していきたい!