T.M.Revolution 西川貴教が9月18日から2日間にわたって地元・滋賀県で開催した大型野外ロックフェス「イナズマロック フェス 2010」が、19日も18日同様1万5千人を集め、2日間で合計3万人を動員した。このフェスは2008年に滋賀ふるさと観光大使に就任した西川が、「音楽を通じて地元に恩返しがしたい」と話したことから2009年に実現したもの。地元からの熱い要望もあり、昨年に引き続き2年連続の開催となった。
晴天に恵まれた琵琶湖畔の草津市・鳥丸半島芝生広場には、琵琶湖を背に巨大なメインステージが組まれ、ライブエリア周辺にもうけられた入場無料エリアには滋賀のご当地グルメや物産が並び、全国から「ゆるキャラ」が集まるイベントも行われた。
18日正午、ライブエリアの開場とともに、ステージでは地元のラジオDJによる「イナズマロック フェス 2010ラジオショー」がスタート。オープニングアクトにはIMALUが登場し、今年デビューしたばかりとは思えない堂々としてステージを見せた。「イナズマロック フェス 2010、スタート! 」という嘉田由紀子滋賀県知事による開会宣言に続いて、今年10月末での無期限活動休止を発表した大黒摩季が登場。「チョット〜DA・KA・RA〜あなただけ見つめてる」というヒットナンバー・メドレーなどでパワフルなステージを見せた。9月22日にニューアルバム『未来の地図』をリリースするTHE イナズマ戦隊は「応援歌」「合言葉〜シャララ〜」など、パンチのある楽曲とパフォーマンスを披露した。多くのロックフェスに出演しているORIGINAL LOVEは田島貴男の弾き語りによる「プライマル」「接吻」などヒットナンバーをプレイ、最後は「ボラーレ! 」で客席の大合唱に送られてステージを後にした。続いてはTETSUYAが、ニューシングル「LOOKING FOR LIGHT」、11月にリリースする「lonely girl」など全5曲をプレイ、ポップでカラフルなステージングで会場を盛り上げた。2年連続出演となる滋賀県出身のバンドUVERworldは「GOLD」、9月15日にリリースされたばかりのシングル「クオリア」など9曲を披露した。それぞれのアーティストのステージ転換の間は、滋賀県草津市出身のお笑い芸人・ムーディ勝山やお笑いコンビ・バッドボーイズ、芸歴40年を迎えた海原はるか・かなたや滋賀県出身のお笑い芸人・野性爆弾がネタを披露。ラジオ番組『ゴチャ・まぜっ! 』『イマドキッ』の公開録音なども行われた。ステージトリを飾ったのは西川がボーカルをつとめるバンドabingdon boys school。昨年リリースのシングル「キミノウタ」から始まり、「JAP」などで激しいステージを見せ、「蒼焔-SOUEN-」ではUVERworldのTAKUYA∞、克哉、彰も加わってのセッションで客席を湧かせた。ほかにも「From Dusk Till Dawn」など全8曲をプレイ、西川は何度も「この瞬間を迎えられるのも、集まってくれた人とスタッフのおかげ」と感謝を述べた。アンコールとして披露された黒夢のナンバー「少年」では、黒夢のボーカル清春がゲスト出演。途中で西川の衣装が破れるハプニングがありながらも、ラストソング「Fre@K $HoW」で熱いライブは無事に終了した。
19日は、西川貴教40歳の誕生日。オープニングアクトは2006年にデビューし、今年7月にニューアルバム『エンジン』をリリースしたジンがエネルギッシュなステージを展開。橋川渉草津市長による開会宣言のあとは、9月22日にニューアルバム『RULE』をリリースする土屋アンナのライブ。CMソングでおなじみの「HEY YOU! 」をはじめ、「Brave vibration」など存在感のあるクールなパフォーマンスを見せた。9月15日にニューアルバム『花菜〜My Favorite Things〜』を発表したばかりの植村花菜は、約10分の名曲「トイレの神様」をその目にうっすら涙を浮かべ歌った。DAIGOがボーカルをつとめるバンドBREAKERZ。「SUMMER PARTY」「灼熱」などを披露、オーディエンスを熱く盛り上げた。1日目のステージにもゲスト出演した清春率いるバンド、サッズが登場。7月7日にリリースしたアルバム『THE 7 DEADLY SINS』からのナンバーを中心に全10曲をプレイ。ダークで激しいステージを展開した。続いて登場したのは、フェス参加が発表された時から話題となっていた郷ひろみ。「2億4千万の瞳〜エキゾチック・ジャパン〜」「お嫁サンバ」「GOLDFINGER 2001」など、歌でダンスで、そしてトークで魅せるノンストップのパフォーマンスに、客席からは大きな歓声があがった。
この2日目のステージには、セットチェンジの間にサンリオピューロランドから駆け付けたHELLO KITTY、大阪出身のお笑いコンビTKO、関西を中心に活動する若手お笑い芸人のウーマンラッシュアワー、ガリガリガリクソンも出演。1日目同様、ラジオ番組『ゴチャ・まぜっ! 』『イマドキッ』の公開録音も行われた。
そして2日間の大トリを飾るのは、この日に誕生日を迎えたT.M.Revolution。ライブは、8月11日にリリースした最新シングル「Naked arms」でスタート。「蒼い霹靂」「WHITE BREATH」と立て続けにアッパーなナンバーをプレイした後、新曲「Pearl in the shell」を披露。ここでT.M.Revolution の作曲・編曲を担当する浅倉大介がおよそ10年ぶりにT.M.Revolutionのライブに出演するというサプライズな演出もあった。後半は「Zips」「魔弾〜Der Freischutz〜」などアップテンポなナンバーがノンストップで続き、客席を興奮の渦に包み込んだ。アンコールには西川の誕生日を祝うために、西川をモデルにしたキャラクターのタボくんやHELLO KITTYなど、大勢のゆるキャラがステージ上にかけつけた。アンコールのナンバーはHOME MADE 家族の MICROがゲスト参加した「Lakers」、そしてラストは「CHASE THE THRILL」で締めくくった。そして最後に西川の口から「また来年あおうぜ」と、2011年の「イナズマロック フェス」開催宣言も飛び出した。
終演後、まだライブの余韻が残るなか、初日と同じく琵琶湖湖畔より打ち上げ花火が上がり、会場全体で「イナズマロックフェス 2010」の終わりを締めくくった。
西川のパワーと、滋賀県の熱い思いで実現した「イナズマロックフェス 2010」。2011年はどんなことが起こるか、15周年を迎えるT.M.Revolutionの活動同様、目が離せないものになりそうだ。
【リリース情報】
T.M.Revolution
ニューシングル「Naked arms / SWORD SUMMIT」発売中
【通常盤】 ESCL-3482 1,223(税込)
【初回生産限定盤(ゲーム盤)】ESCL 3478-9 1,575(税込)
【初回生産限定盤(アニメ盤)】ESCL 3480-1 1,575(税込)
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■T.M.Revolutionオフィシャルサイト
■「イナズマロックフェス2010」オフィシャルサイト