9/8に1stシングル『Delight Slight Lightspeed』をリリース、そして早くも10/20にニューアルバム『dynamo』のリリースを控えたavengers in sci-fiの主催イベント”SCIENCE ROCK”が9月17日を渋谷O-EASTにて開催された。これがまさに光速で宇宙空間へブッ飛んだ一夜だったのだ。
ステージに現れたavengers in sci-fi。彼らの代名詞とも言える無数のエフェクターだが、最近またエフェクターが増えたような気がする。3人編成にも関わらず、エフェクターの数はすでに本人たちですら正確に把握できなくなってきたらしいこのバンド、すでにライブ前からステージ上はさながら宇宙船のコックピットのような雰囲気。
SEと共に喝采とクラップの中、3人が登場。のっけからいきなりライブのキラーチューン『Nayutanized』でフロアは早くも大盛り上がり、稲見(B/Vo/Syn)が「EAST!! 」と叫び、『Universe Universe』、『Hyper Space Music』とライブの盛り上がりベストナンバーを披露。演奏しながらステージ上を跳ね回る木幡(G/Vo/Syn)の独特のステップもいつにも増してキレまくり、フロアが一気にダンス天国に。すでに狂騒状態のフロアに一息入れるべく、稲見が「”SCIENCE ACTION”へようこそ! 」と歓迎の一言。9/8にリリースしたばかりの新曲の話題にふれ、そのシングル『Delight Slight Lightspeed』になだれ込む。壮大なスケール感と疾走感をもって、フロアはまるで宇宙空間へ光速ワープをしたかのように、スペイシーな空間が支配した。
切ないミディアム・ナンバーゾーンを挟み、後半戦には10/20にリリースされるニューアルバムから新曲『Wonderpower』を初披露! 「完全にいい感じ、超自信あるんで! 」、とメンバー・スタッフが最高傑作だと断言するニューアルバムの片鱗が見え隠れする洗練されたメロディと疾走感を増しながらもお腹にずっしりと来る太いビートに、観客のテンションも期待感も最高潮に。
そして『Beats For Jealous Pluto』『Homosapiens Experience(Save Our Rock Episode.1)』でまたもやフロアは狂騒ダンス天国と化し本編はあっという間に60分が経過。アンコールでは1stミニアルバムからの懐かしいナンバーも披露、『Radio Earth』にてこの日の宇宙旅行は終了。
手数の多さにも関わらず正確にビートを刻み、強烈なグルーブを生み出す長谷川のドラミング。木幡と稲見はヴォーカルを務めながらシンセと膨大な数のエフェクターを操り、それぞれギターとベースをこなし打ち込みとしか思えない緻密かつ、ポピュラリティと高いクオリティを兼ね備えた音源をびっくり人力で再現。それに足らず激しく動き回り、情熱的なプレイでフロアを沸かす3人の、驚嘆に値するステージ。彼らのライブが病み付きになるのは、もちろんそんな尋常では考えられないパフォーマンスもさることながら、切なさも愛しさも恋しさもイライラも衝動もすべて、強烈なビートでもって宇宙空間へ放出できるあの感覚。ライブ中は無重力状態で音の波に呑まれながら衝動に任せて体を揺らすのみ。
11月から全国27本に及ぶロング・ツアーを開始、その合間の11/19には彼らの原点・下北沢ERAで追加公演を開催することもこの日発表され、ファイナルには新木場スタジオコーストが発表済み。今日のこの盛り上がりを見るにつけ、コーストが巨大なダンスフロアと化すことは容易に想像できるが、彼らのことだからもっとすごい宇宙体験をさせてくれるに違いない。
【Live Information】
・Delight Slight Flight Tour追加公演決定!
「avengers in sci-fi “Delight Slight Flight Tour -ONEMAN SHOW-“」
2010.11.19 (金)下北沢ERA OPEN/START 18:00/19:00
チケットに関する詳細は後日アップ
・全国ツアー avengers in sci-fi “Delight Slight Flight Tour”
11/13から全国27本、ファイナルは2/19・新木場STUDIO COAST
【Release Information】
・1st Single Now On Sale 「Delight Slight Lightspeed」 VIZL-394 1,800(tax in)
・2010.10.20 Release New Album 「dynamo」 VICL-63678 2,800(tax in)
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■avengers in sci-fiオフィシャルサイト