倉橋ヨエコ　2年の時を経て届けられる音楽のチカラ。遺作2曲が遂に配信開始！

2010年8月24日

かつて、倉橋ヨエコと言う名の歌手がいた。

六畳一間の自宅にグランドピアノを据え、日々“恨み帳”なる日記を綴り、世間に向けては「夜は自己嫌悪で忙しい」、「みんなの幸せは、私がいないこと」等、数々の名言（迷言）を放ち、自ら奏でる流麗なピアノの旋律を、引き裂く様に唄う歌手が。

2008年、彼女は8年間の音楽活動に終止符を打った。慕ってきたファンを突き放すように、突如、自ら廃業を宣言したのである。

そして、2年の時を経た2010年8月25日、ベスト盤『終楽章』に収録されている「ジュエリー/処方箋」の2曲が着うた(R)・着うたフル(R)・iTunes等で初配信される。この2曲は彼女が廃業を決心した後に書かれた、言わば遺作とも言える楽曲である。

人生に落ち込んでいる人、泥沼恋愛中の人、ドMと自覚している人は必ず聴いて欲しい。恐ろしいほど絶大なマイナス思考を炸裂させる歌であるにも関わらず、もがきながらも真っ直ぐに生きる彼女の姿勢と、飾らないリアリティにきっと共感を得られるはず。倉橋ヨエコが生み出す特異な世界、そこから新たな希望や喜びが見出せるかもしれない。

また、2008年7月20日に東京キネマ倶楽部で行われた彼女のラストライブは、嘆願書や署名活動に及ぶ程の強引なファン達からのリクエストに応じて、9月20日、DVD『解体ヨエコショー』となって遂にリリースされる。このDVDでは、どっぷりとヨエコワールドに浸かる幸せを感じてみよう。

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