劈くようなギター、うねるようなベース、狂おしいほどのドラム。そして男女ツインボーカルによる、まるで空間を切り裂くハイトーンボイス。3ピースとは思えない音圧と、変幻自在のサウンドと、他の追随を許さないアグレッシブなライブパフォーマンスを武器に、日本のロックシーンにおいて確固たる地位を築き上げている“凛として時雨”。前作『just A moment』(2009.5.13 Release)以来、約1年4ヶ月ぶりとなる待望のニューアルバムが遂に完成した。
前作『just A moment』は、既存のロックフォーマットを鮮やかに破壊しながら突き進む楽曲を軸に、ジャンルにとらわれない多様なアプローチを散りばめた唯一無二の音世界で、オリコンチャート初登場4位を記録。アルバムを携えた全国ツアーは各地でSOLD OUT続出、秋にはZeppツアーを成功させ、今年1月からスタートしたライブハウスツアーのスーパーファイナル公演として、さいたまスーパーアリーナでの単独公演を堂々敢行して周囲に衝撃を与えた。5月には英・ブライトンで毎年行われるライブハウスサーキット”Great Escape”に出演するなど、彼らの音楽の原風景にも通じるUKにて初の海外公演も数本行う。
久々のリリースとなる新作『still a Sigure virgin?』は、前作『just A moment』の延長線上にありながら、すべての面で進化を続ける時雨の今をパッケージしたネクストレベルの内容となった。まだ時雨を体験したことのない人達にも聴いて欲しい、というメッセージを込めての彼ららしいアルバムタイトルも小気味良い。
”I was music”は、今年前半のツアータイトルにも冠されており、ライブでも毎回披露されていた楽曲。345の重厚なベースから始まり、カットアップされるように目まぐるしく変わっていく展開、TKのサディスティックな絶叫が印象に残るキラーチューン。
”シャンディ”は、4月のさいたまスーパーアリーナ公演直前、スペースシャワーTVにて行われた凛として時雨x SSTVコラボ企画「Superfinal Sadistic Tornado Vibes」という新録スタジオライブ映像全11バージョンを1週間限定で100本オンエアする前代未聞のプロジェクトにて、断片的に初公開されたことのある楽曲。鍵盤を弾くTKの衝撃映像が、運良く映像を見ることが出来た視聴者に大きな波紋を呼んでいたが、遂に全貌が明らかになる。印象的なキーボードリフが延々と反復されるミニマムなモチーフを軸に激しく変奏していく、全く新しい時雨のサウンドスケープが描かれる。
“this is is this?”は、哀愁を帯びた印象的なギターリフのイントロに始まり、全編を通して美しいメロディー、感情の起伏が徐々にビルドアップしていくドラマティックな楽曲。エンディングで爆発するクライマックスは、息をのむほどの凄まじさだ。
時雨ならではのアグレッシブで破壊的な楽曲はもちろん、アコースティックギターを大胆に取り入れた曲、ポストロック的アプローチをさらに緻密に推し進めた曲など、全9曲を収録予定。聴く者を圧倒する新しい時雨の世界が広がっていく。
前作同様、TK(Vo,G)がトータル・プロデュース。全楽曲の詞・曲はもちろん、エンジニアとしてもすべての楽曲のMIXを手掛けている。
アルバムを携えた待望の全国ツアー”VIRGIN KILLER”も遂に決定。全国6ヵ所のZeppを軸に、各地のライブハウスを加えた全13本のツアーは9月25日一般発売となる。今後の先行発売情報などは、凛として時雨オフィシャルサイトにて随時掲載予定。
4th Full Album
still a Sigure virgin?
2010.09.22 Release
CD: 9 tracks(予定)
Including: I was music/ シャンディ/ this is is this? / 他
AICL 2174 2,800 (tax in)
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