3月19日、20日の2日間、千葉県・幕張メッセイベントホールにて、西川貴教率いるロックバンド、abingdon boys schoolの全国ツアー「abingdon boys school JAPAN TOUR 2010」のファイナルが行われた。
当初は19日のみの公演だったが、急遽20日の追加公演が決定。2日間で合計12,000人を動員した。
昨年10月のEBISU-7days、ヨーロッパツアー、そして今回の全国ツアーと、怒濤のライブラッシュの大トリを飾った20日、西川はナポレオンジャケットをアレンジした赤い燕尾服、他のメンバーは黒のナポレオンジャケットで登場。ステージで円陣を組み気合い入れをし、ライブはスタートした。
「STRENGTH.」「HOWLING」「BLADE CHORD」など、ハードなナンバーを立て続けに披露。
ワンマンライブとしては過去最大の会場ではあるが、ステージのパフォーマンスはその広さを感じさせないほど濃く、客席の歓声もそれに応えるように大きくなる。a.b.s.流バラード「and I love…」に続き、ギターの柴崎浩、SUNAO、キーボード&プログラマーの岸利至のソロも会場を湧かせた。
「蒼焔 -SOUEN-」では、a.b.s.の最新アルバム『ABINGDON ROAD』でコラボレーションしたヒップホップバンド、韻シストのメンバーが登場。西川のリクエストに応えてMCを即興でラップにアレンジするなど、メンバー同士の仲の良さも見せた。
西川がライブ中盤にも関わらず「まだ終わってないけど…やってよかった!」と言ったように、ライブのボルテージはとどまるところを知らぬほどに上がる。「JAP」「INNOCENT SORROW」と続き、本編ラストは「キミノウタ」で締めくくられた。
アンコールでBUCK-TICKのナンバー「ドレス」を披露すると、ワンコーラスを歌ったところでBUCK-TICKの櫻井敦司がサプライズで登場し、奇跡のデュエットが実現。曲間では櫻井が西川を引き寄せたりとで、二人の妖艶なパフォーマンスに客席から歓声があがった。さらに、西川の友人でもある清春のバンド・黒夢のナンバー「少年」もプレイ。a.b.s.のオリジナルとはひと味違う雰囲気で、バンドとしての可能性を見せつけた。
ダブルアンコールでは、最新シングル「From Dusk Till Dawn」など3曲を演奏し、ファイナルの幕を閉じた。
西川がMCで「たくさんのみなさんのおかげでここに立っていると実感している」と話したように、a.b.s.というバンドがリレーションシップを大切にしていることを体現するライブとなった。
【リリース情報】
abingdon boys school
DVD『ABINGDON ROAD MOVIES』
2010.3.17 リリース
ESBL-2273〜ESBL-2274(2枚組) ?4,515(税込)
EPICレコードジャパン
【abingdon boys schoolプロフィール 】
読み:アビングドンボーイズスクール、略称a.b.s.。西川貴教(Vo.)、岸利至(Key.&Prog.) 、柴崎浩(Gt.)、SUNAO(Gt.)の4名編成。
J-POPという枠にとらわれない自由奔放かつエッジの立ったハードな音楽性が魅力、誰しもが抱く音楽への初期衝動と“男子高生が4人集まったバンド”というコンセプトをこのバンド名に込めている。2006年12月デビュー。2009年には4枚のシングルをリリース。
2009年9月には滋賀県で行われる「イナズマロックフェス」に出演。2010年1月には2ndアルバムのリリース、2月からは2度目となる全国ツアーが決定している。
<関連情報>
・ABINGDON ROAD MOVIES [DVD]<CD詳細情報&歌詞検索>
<関連リンク>
■abingdon boys schoolオフィシャルサイト