15人の仮想少女からなる『十五少女』が、1st E.P.「HATED」全曲(ボーナストラックを除く)の22分28分に及ぶミュージック・ビデオを発表した。元々、音源でも曲間はサウンドスケープ(環境音)によって埋められ、まるで一本の映画のように無音部分のないノンストップ・ミックスとなっていた。その音楽体験を映像でも味わってもらうために、本作はワンカットで構成され、約23分間一切カットは入らない。彼女たちが生まれ育った(仮想の)町『カグツチ市』の定点カメラが捉えた夜明け前=未明の様子が、淡々と描かれており、フォーカスもピントも合わせず、白昼夢のような視聴体験が味わえる。その中で感じられるのは、ありきたりに見えて非常にあふれた日常のブルー(憂鬱)の再確認だ。
ビジュアライズを手掛けたのは、サイバーパンクという世界的なリバイバル・ムーヴメントをキュレーションし話題を呼んだ「昭和百年展」でもコラボし、その一躍を担った日英タッグ「ゆうたONE」×「Max Prentis」。ジャパニメーションからも多大な影響を受けたというUK在住のMaxが描く違和感とリアリティの入り混じった “目覚める直前特有の街の情景” に、超緻密なデザインで知られるゆうたONEによる “あえて普段見かける警告を表示させたホログラム看板” の浮遊感が相まり、既視感などあるはずもないのにデジャヴのような独特な映像に仕上がっている。十五少女が歌うのは、大仰なメッセージでも理想的な愛でもない。多様な時代を多感に生きる人々が日々感じる「言い様のない不安」や「行き場のない焦燥」など、その月並みな日常の非常に寄り添った些細な大事(オオゴト)だ。十五少女のオリジナル楽曲には、そのインスピレーションとなった『ペルソナ』がおり、ある仮想少女に起こった出来事を音楽化している。ペルソナ自身が歌う「RE:SING’LE」プロジェクトでは、歌うトラックメイカー『水槽』や声優・シンガーソングライター『楠木ともり』らをCVに迎えている。
【リリース情報】
十五少女 / 1st E.P. 「HATED」OUT NOW
Linkfire:https://15shoujo.lnk.to/HATED
<tracklist>
01.君が死んだ日の天気は
02.今日だけは。
03.何度死んでも構わない。だから
04.還る
05.死にたいと言ってくれ。
06.ノンブレス・オブリージュ – 十五少女 Cover(BONUS TRACK)
第1弾「逃避行(如月モネの場合 / CV:水槽)
DL/Streaming:https://15shoujo.lnk.to/escape_mone
第2弾「ハンドメイド流星雨(皐月ソラの場合 / CV:楠木ともり)」
DL/Streaming:https://15shoujo.lnk.to/meteor_tomori
【十五少女 プロフィール】
大人になる瞬間があるって信じてるのは子供だけだ。エキセントリックな視覚エフェクトを駆使した次世代デジタルアートで国内外から注目を集めるアーティスト『ケイゴイノウエ』がキャラクターデザインを務めた15人の仮想少女からなるジュヴナイル・コミューン。アーティストとしては、2021年4月1日という嘘が許される日に「逃避行」でメジャーデビュー。終わらない夏の終わり:8月32日(9月1日)に1st E.P.「HATED」をリリース。半透明な存在である彼女たちは、存在しないはずの時間軸で、この世界とよく似た世界に確かに存在する “誰か” の “場合” を代弁する。
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https://twitter.com/15shoujo
Instagram:
https://www.instagram.com/15_voices/
YouTube:
https://www.youtube.com/channel/UC0X2iA5Y4jaSeI9DFSqjJdA
【track 01~05 / written & produced by かいゑ】
2020年5月に突如インターネットに現れた新進気鋭の音楽家。美を至上とする「耽美」という言葉さえ陳腐に感じられるピアノは単に美しいのではなく、人間社会の「理想と現実」や「怒りと許し」あるいは「畏怖と解放」などを内包したかのように心の内深くにまで響き渡る。
Twitter:
https://twitter.com/cahievo
YouTube:
https://www.youtube.com/channel/UCVHPTisQmrAc3-whhP3G4Rg