今回のシングルは、空想委員会のボーカル・ギター・委員長である三浦隆一が、学生のときから並々ならぬ共感を得ていたという清少納言の「枕草子」に着想を得たもの。春、夏、秋、冬、三浦が思う、女性が最も美しいとされる時間帯を舞台にした、四季折々の恋物語4編=4曲が収められている。
まず、1曲目の「春恋、覚醒」は春の早朝の歌。「車両に春風」を吹かせる女の子との出会いとトキメキを「体中が君のことを考えている」と熱く歌い上げていく。この車内でみかけた女の子に一目惚れをしたボクが、その後の夏、秋、冬へと舞台を移していく…という感じで、空想は広がっていく。
2曲目の「作戦コード:夏祭り」は、好きな子に会えないモヤモヤを抱えたまま過ごす夏休みの話。そして待ちに待った町内の夏祭りでその子に会えるかもしれないと盛り上がり、友人たちの協力もあっていよいよツーショットへと持ちこむのだが、「なのに言葉出てこなくて 浴衣の花 見つめていた」というもどかしい展開。その歌詞に、殆どの男子がリアルを感じてしまうであろう内容だ。
次の秋を舞台した3曲目「秋暮れタイムカプセル」は、放課後に好きなあの子と進路について話をするシチュエーション。ここでも未来への明確なイメージを持っている彼女に対して、ぼんやりしていて、まるで周回遅れのような感じになっているダメな自分が描かれていく。
そして4曲目の「マフラー少女」は、真冬の早朝に、スカートとマフラーをなびかせて、北風の中を自転車で駆け抜けていく彼女を、そっと見送るボクの歌。やがて春になり、卒業式が来て、そして彼女との別々の人生が始まるという、切ない展開を予感させる内容だ。
これら春夏秋冬を彩る4曲は、一年を通じてのボクと彼女との恋物語と読むこともできるし、あるいは中学の3年間や高校の3年間に起きた話を、春夏秋冬の順番で辿っていったという風にも読み取れる。まさに空想委員会の名前の通り、聴くものの心に様々な空想を広げてくれるのだ。その意味では、これらの歌は今の若者のリアルを描いているだけでなく、日々の生活に疲れている大人たちの心にも甘酸っぱい青春を蘇らせてくれる。まさに世代を超えて、じっくりと浸りたくなる一枚といっていいだろう。
どの曲もシンプルなロック・サウンドの上を、滑るように言葉が走っていくのが心地よく、思わず聞き入ってしまう仕上がりで、今年の空想委員会が音楽シーンの中心に踊り出ることを予感させる。
01.春恋、覚醒
02.作戦コード:夏祭り
03.秋暮れタイムカプセル
04.マフラー少女
<初回限定盤 DVD>
・春恋、覚醒 Music Video
・春恋、覚醒 Music Video 〜空想片恋枕草子ver.〜
・空想委員会ドキュメント 〜三浦隆一のルーツを探しに故郷八戸へ〜
EP
キングレコード
発売日:2015.1.21
KICM-91566
1,667(税抜)
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【関連情報】
Vo&Gt 三浦隆一を中心に結成。心のモヤモヤを吐き出すための手段として音楽を始め、彼の視点から捉えられた様々な情景や、恋愛・生きる事に対する下手さ・劣等感などを、ギターロックサウンドに乗せて歌い上げる。過去2回、三浦を残しメンバー全員が脱退するという事件があり、現在のメンバーは第3期として加入。
2010年より現メンバーで活動開始し、2011年12月28日、処女作「恋愛下手の作り方」でインディーズデビュー。デビュー作がいきなりのタワレコメンに選ばれ、後にタワレコメン年間チャート1位を獲得。リリースしたCDは全てオリコンインディーズチャートのトップ10にランクイン。
2013年4月、恵比寿リキッドルームでワンマンライブを開催。インディーズデビューからわずか1年4ヶ月で800人を動員する。
2014年、ゲスの極み乙女。とはスプリットツアーを行い全8公演がSOLD OUT。6月4日、アルバム「種の起源」でメジャーデビューを果たし、全12公演のワンマンツアーを行いファイナルを赤坂BLITZで開催。約1200名を動員。多数の夏フェス・年末フェスにも出演し、年内ラストのCOUNTDOWN JAPAN 14/15 では初出演ながらステージのトリを務める。2014年9月から、全国31公演の開催、cinema staff、indigo la End、赤い公園、GOOD ON THE REEL、SUPER BEAVER など総勢33組のバンドが出演した自主企画タイバンツアー『大歌の改新』を行い、ツアーの集大成を2015年2月1日、Zepp DiverCity Tokyo で迎える。楽器を始めたての学生バンドとのタイバンイベントとフェスのみ出演するという夏休みツアーや、ライブをキッカケにした旅の楽しさを伝えるべく、修学旅行という企画でワンマンライブを開催するなど、既存のライブ好きリスナーだけでなく、世代を問わず、まだライブに参加した事が無い人達にも気軽に参加してほしい・楽しさを知ってほしいと考え様々な企画を行っている。
■三浦隆一(委員長,Vo/Gt)
『三浦フィルター』と呼ばれるその独特のひねくれた感性・視点から生まれる曲は、10 代から、学生時代が灰色であったであろう40 代以上の大人(最近おじさんファンが増えている)にまで、幅広い共感・支持を得ている。 自分を語らない男で、長い付き合いのメンバーも素性をあまり知らない。真面目ガリ勉タイプだと思われているが、実は運動は得意。 運動会ではリレーの選手でバスケ部ではスタメン。新聞配達、家庭教師のバイト経験やアナウンサー試験を受けた過去も。
●Twitter:@kusoiinkaimiura
●Blog:恋愛なんてめんどくさい http://ameblo.jp/kusoiinchomiura/
●Favorite:NUMBER GIRL, 奥田民生, くるり, Perfume, 発育ステータス
■佐々木直也(Gt)
空想委員会のエース。最近、チャラいと言われ始める(キッカケはゲスの極み乙女。のDr. ほないこか氏)。ムードメーカー。ライブではボーカルより目立つ超ハイテンション。どれくらいハイテンションかというと、盛り上がり過ぎてライブ中に脱腸した事も。ライブ中にやたら叫ぶ。しかし、最近頻繁に噛んでしまうため何を言っているか伝わらない事も多い。とにかくB’z が好きで、子供の頃からファンクラブに入っている。語りだしたら止まらないため、話題を振る時は要注意である。
●Twitter:@kusoiinkainaoya
●Blog:なおぴー空想委員会のブログ http://ameblo.jp/magic-708/
●Favorite:B’z
■岡田典之(Ba)
ほんわか、マイペース。ずっとお菓子を食べている。地理がとことん苦手。函館を九州だと思っていた。その他、独特の間違った日本語、通称「岡田語録」を喋り出す。例えば…
・エジプトのガーライオン(スフィンクスのこと)
・あまのじゃくって孔雀の仲間じゃないの?
・縁起の良い初夢って、一富士ニ鷹三ナースだっけ?
・俺はボウリングではストライクよりスペードを狙うタイプかな。
●Twitter:@kusoiinkaiokada
●Blog:意味ある毎日 http://ameblo.jp/okadanon/
●Favorite:くるり, 槇原敬之
LIVE INFORMATION
■空想委員会 Zepp DiverCity Tokyoでのワンマンライブ
『首謀者:空想委員会 大歌の改新 外伝』
2月1日(日)/ OPEN 17:15 / START 18:00
Zepp DiverCity Tokyo
チケット3,500+1drink(一般発売中)