Salley 3枚目のシングルは初のラブバラード。柔らかく温かなギター・サウンドにのせて歌われていくのは、傷ついたり壁に当たったりしながらも前に進もうとしている彼を、陰からそっと見つめている女性の視点で綴っていく、美しくも切ない片想いバラードだ。作詞を手がけたボーカルのうららは「この曲は、たとえ好きな男性に対して母性愛に近い深い愛情を示している女性であっても、『だから自分だけを見て、愛してほしい』という束縛を求めてしまうという女心を描いています。それが恋する女性の常ではないかなと思って書いた曲です」と語る。そんな世界観は「あたしをみつけて」のMVでも巧みに描かれていく。今回のMVに主演したのは若手俳優の佐野岳。佐野は2011年、第24回「JUNONスーパーボーイ・コンテスト」グランプリを受賞し、現在「仮面ライダー鎧武」の主役でブレイク中の注目株。MVはそんな彼が演ずる一人暮らしの青年の自室での日常の一コマに、彼を思う女性がアニメーションとなって現れて、不思議で切ない世界観で進行していく。このMVについては作曲の上口も「何と言っても佐野岳さんの演技と平岡政展さんのアニメーションが素晴らしい。詩の世界観がしっかり表現されていて、とっても満足のいく素敵なミュージックビデオにして頂きました」と手放しで喜んでいる。
また「あたしをみつけて」は、Salley初のドラマタイアップ曲。テレビ朝日系木曜ミステリー枠で定番の高視聴率ドラマとなっている『科捜研の女』の主題歌に抜擢された。これに関してうららは「ドラマの最後にこの曲が流れるのですが、自分の歌が流れてきて不思議な感じがしました。と同時に、とても雰囲気がマッチしていて違和感ないなぁと思いました」と大役を無事果たしたかのような満足感を感じさせるコメント。一方の上口も「『科捜研の女』は歴史ある人気ドラマですし、出演者の方々も偉大な役者さんばかり。そんな素敵なドラマの主題歌を歌わせてもらってとっても嬉しかったです。オンエアを観る度に鳥肌が立ちますし、仕上がりに手応えを感じていた今回の楽曲を使っていただいて本当に幸せな気持ちでいっぱいです」と大型の初タイアップに喜びをにじませている。
一方、今回のc/wとなっている「カムパネルラ」は、疾走感のあるアップテンポなナンバー。タイトル名は宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」に出てくる主人公ジョバンニの親友の名前からとっている。「曲に疾走感がありながら切ない曲だなと思ったので、学生時代の恋愛を振り返る歌にしました。学生の憧れ、好きな人との自転車の二人乗り(したらダメですが…)をテーマに書きました。タイトルのカムパネルラはイメージにピッタリだった宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』から取ったのですが、二人が自転車につけている名前という裏設定です」とうららがエピソードを披露した。
昨年5月に「赤い靴」で鮮烈なデビューを飾ったSalleyだが、この4月より、早くも自身初のワンマンライブツアー「Salley Live Tour 2014 Spring」をスタートさせる。「初めてのワンマンライブなので、ワンマンライブでしかできないことをしたいなと思っています。私たちのライブを見たことある人もない人も、楽しめる内容にしますのでぜひ遊びにきてください」とはライブに託すうららの弁。一方の上口も「自分達がここまで来られたのもリスナーの方々、全国の媒体の方々、そして周りのスタッフの方々のおかげなので、皆様へ感謝の気持ちを届けたいのと、これからのSalleyの成長を期待させる、そんなライブにしたいです」と意気込みを語る。上半期の目玉になるであろうこのワンライブを契機に、今年はSalleyの快進撃が始まりそうだ。
02. カムパネルラ
03. その先の景色を(acoustic studio session)
04. あたしをみつけて(instrumental)
シングル
発売日:2014.03.05
Victor Records
VIZL-626
¥1,500(税抜)
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LIVE INFORMATION
Live Tour 2014 Spring
■名古屋CLUB QUATTRO
2014年4月18日(金) 18:00 open / 19:00 start
Information: サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(全日10:00-18:00)
■梅田CLUB QUATTRO
2014年4月20日(日) 17:00 open / 18:00 start
Information: GREENS06-6882-1224(平日11:00-19:00)
■恵比寿LIQUIDROOM
2014年4月26日(土) 17:00 open / 18:00 start
Information: ディスクガレージ050-5533-0888(平日12:00-19:00)
※各会場共オールスタンディング 料金:¥3,500(前売)/¥4,000(当日)ドリンク代別途¥500
【プロフィール】
うららと上口浩平の二人組ユニット。透き通るようなアイリッシュ感と哀愁を帯びたロックサウンドで、邦楽シーンの真ん中を射る極上ポップデュオ。日本人のシンガーには珍しい地声とファルセットを巧みに操るこぶしや唄い回しが洋楽的で、オリジナルな世界観を生み出している。
そのユニット名はアイルランドの伝統音楽「Down by the Salley Gardens」に由来する。 音楽性は既存の枠を超えた良質なクロスオーバーミュージック。2013年5月29日「赤い靴」でデビュー。
うらら:
大阪府出身。中学でアコースティックギターを始める。"自分が出来ることは音楽だけだ"と、大阪市内の大学を中退し、2011年4月に独り上京。シンガーソングライターとして活動する中でギターの上口と出会い、Salleyを結成。
上口浩平:
福井県出身。Salleyのギター、作曲、アレンジを担当。高校在学中に地元でバンドを結成し、8年間インディーズ活動をしたが2009年に解散。上京してボーカルうららと出会う。