2018年3月にZEPP TOKYOで行われたイベントへ出演し、華々しく活動をスタートさせたHOT DOG CAT。まだまだぎこちなくも、でもキラキラとした輝きを放つ6人の姿に当時は眩しさを覚えていた。その勢いのままグループは飛躍を遂げる…と、誰もが最初は確信にも似た想いを抱いていたし、メンバーたちもそう信じていた。
だが現実は、夢が輝きを示すほどに、それを貪るように彼女たちを闇へと連れ込んだ。6人で活動を始めたHOT DOG CATだったが、一人減り、二人減りとメンバーが卒業を繰り返せば、そのたびに試行錯誤が増え、グングン上がっていた動員も少しずつ数を減らしていった。一時期は、大原莉奈と白河陽奈の2人だけになったことも。その後、黒沢あかりを加え3人編成へ。そこから少しずつ動員を戻しながらも、HOT DOG CATはまだまだ試行錯誤の日々を送り続けていた。
HOT DOG CATが初めて大きな勝負に出たのが、4月10日にTwinBoxGARAGEで行っている定期公演でのこと。この日のチケットを完売したら、HOT DOG CATは「初のワンマン公演」という目標を手に出来る。結果、チケットはソールドアウトを記録。さらに、新メンバー鈴本りんの加入も発表。HOT DOG CATは、ようやく理想とする形を改めて作りあげることが出来た。
そのときにつかんだのが、7月10日(水)に渋谷REXを舞台に行った初のワンマン公演「HOT DOG CAT 1stワンマンライブ~みんなで一緒にわんわんにゃんにゃん~」になる。チケットは、この日もソールドアウトを記録。HOT DOG CATへ夢を重ね、熱いエールを送る人たちは今、着実に増え続けている。
先に、この日発表になった今後の動きをお伝えしよう。HOT DOG CATは、11月18日(月)にTSUTAYA O-NESTを舞台に2ndワンマンライブを行う。彼女たちは、渋谷REXでの1stワンマン公演を、改めて始まりの日と制定。HOT DOG CATの新たな飛躍のための物語を綴る次の章が、2ndワンマンライブとなる。まずはO-GROUPの箱の制覇。身近な夢を胸に、今、HOT DOG CATは小さな足を必死にばたつかせ、可愛く吠えながら駆け続けている。
そんな新たな始まりのページの最初に記した「HOT DOG CAT 1stワンマンライブ~みんなで一緒にわんわんにゃんにゃん~」。その日の模様を、ここへ記したい。
高鳴るSEに導かれ、フロア中から沸き上がる歓声。幕の開いたその先にはメンバーの姿が。4人は、輝きを解き放つように『キラキラ☆ポジティブ』を歌い出した。キラキラとした笑顔と歌声に触発され、思いきり胸が高鳴りだす。そのときめきで、もっともっと心を夢中にさせて欲しい。疾走する楽曲に乗せ、「キラキラ☆ポジティブ」と声を交わすメンバーとファンたち。胸の奥に閉まっていた扉を開け放ち、4人はたくさんの“楽しい“を無邪気に撒き散らしてゆく。沸きだす感情、叫びたいこの衝動を止めたくない!!
唸りを上げるギターサウンドに乗せ、4人は『純情アイスティー』を胸に注ぎだす。チャーミングな仕種のもと、言葉のひと言ひと言を告白するように歌いながら、彼女たちはフロア中の人たちのハートをときめく色に染めてゆく。胸に秘めた想いを零すように歌う姿へ愛らしさを覚える。4人が純情な仕種でせまるたびに、乱れる心拍数。その可愛らしいアプローチ、かなり嬉しい罪じゃない?!。「オイオイ」と熱い声を掛け合いながら、無邪気な笑顔を魅力にHOT DOG CATは『曖昧me』を観客たちのハートへチャージ。熱を持って駆けだす演奏の上で、4人は胸へ手を当て「曖昧me、本気になっていいんじゃない」と歌いかける。彼女たちの甘い誘いに触発され、沸き続けるフロア中の人たち。共に声を張り上げ、このまま熱狂の中で戯れようか。
胸をスカッとさせるギターの音が唸ると同時に、楽曲は『イツモノヨウニ』へ。彼女たちは、「いつものように いつもの場所で 笑顔のままで」と歌いかけてきた。HOT DOG CATのライブという何時もの場所に集えば、僕らは彼女たちと一緒に「いつものように 笑顔」になれる。この感覚がたまらない。胸をスカッとさせるロックナンバーの上で、ときに投げKISSを混じえ可愛くせまられるたびに、感情の心拍数がぐんぐん上がり続ける。「いつもの場所で いつもの君と」、このときめきをずっと感じていたい。それが欲しくて、その笑顔に触れたくて、僕らはここに集うんだもの。
熱を抱いた演奏は、さらに速度を上げだした。黒沢あかりと白河陽奈は『DA・DI・DA~魔法の扉開く三つの呪文~』を歌い、フロア中の人たちに可愛く愛を届けてきた。歪みを上げて疾走するロックナンバーの上で、軽快にステップを踏みながらチャーミングにせまる2人。歌のバトンは、大原莉奈と鈴本りんへ。2人は『BELIEVE IN YOUR DREAM』を歌唱。彼女たちは夢を信じる気持ちや自分を信じることで夢は叶うと歌いながら、自分たちの信じた夢や叶えたい想いをこの歌に重ねあわせていた。終盤には手にしたタオルを大きく振りまわし、満員の観客たちを熱狂の中へ連れだしていった。
ここまでの3曲は、HOT DOG CATのサウンドプロデューサー石谷光がメンバーとして活動中のバンド、Billy & The Slutsの楽曲。それをHOT DOG CATに似合うスタイルに変えて届けてきたことも報告しておこう。
ここで、新曲の『ワンダフルライフ』を披露。猛々しいドラムビートが炸裂。激しさを抱いた楽曲の上で、爽やかな香りを振りまき歌う様こそ、破天荒な無邪気さが魅力のHOT DOG CATらしさ。「手を伸ばして」と誘われるたびに高ぶる気持ち。間奏では「ワン×4」「ニャン×4」と、メンバーたちとのやりとりも登場。胸に熱い想い込み上がる感情高揚ナンバーの誕生だ。ライブを通し、ぜひ4人と最高のひとときを過ごしてもらいたい。駆けだした『青春18キック』へ飛び乗り、メンバーもフロア中のたちも騒ぎだす。この瞬間だけは世代や時空さえ塗り変え、彼女たちと一緒に無邪気な少年少女に戻って思いきり青春を謳歌。糞ったれな現実を全部蹴り飛ばせ。彼女たちと一緒に光へ駆けだすその気持ちがあれば何も怖くない。心を眩しい勇気で満たしてゆくこの瞬間が最高だ!!
とてもドラマチックでファンタジック、胸を疼かせる『オフィーリア~君に会いたくて~』の登場だ。彼女たちに恋した想いを告白されるたびに、高まる胸の鼓動。「君が 君が好きだ」と歌うその声に触発され、沸きだす気持ちを抑えられない。4人の真っ直ぐな想いを受け、ドキドキが止まらない。声を張り上げ、愛しい人へ好きだと想いをぶつけられるこの瞬間が堪らない!!「1.2.3.4!!」、おもちゃ箱の中へダイブしたように胸をはしゃがせる『凸凹フレンズ』の登場だ。胸をドキワクさせる4人の歌声に触発されたハートは、破裂寸前。どんな想いを伝えるときでも、彼女たちは甘えた仕種でせまってゆく。4人にねだられるたびに、僕らは心を解き放ち、その想いを抱きしめずにいれなくなる。理屈も屁理屈も全部消し去り、彼女たちと一緒にドキドキしながら夢中ではしゃぎ続ける。その一瞬一瞬がとても愛おしいんだ。
宝石箱をモチーフにした新しい衣装姿で登場。アンコールは、新曲の『イロイロナイロ』からスタート。カラフルな想いや色を掻き集め、4人は輝きを塗してフロア中へ撒き散らす。くしゃくしゃな笑顔を浮かべ無邪気にはしゃぐ4人の姿へ、ずっと熱い視線を注ぎたい。一緒に大きく手を揺らし、はしゃいでいたい。そして…。
「わたしは1年前まで社会人として普通に働いていましたが、アイドルになりたい感情を捨てきれず、今に至ります。完全な素人で、取り柄もないゼロからのスタートにも関わらず支えてくださったみなさんのおかげで、今のわたしがいます。この御恩はこれからのアイドル人生すべてをかけて返していきたいと思います。もっとHOT DOG CATをたくさんの人たちに愛してもらえるように、先のステージに行けるように頑張ります」(鈴本りん)
「遠足に行くルンルン気分で、今日は会場に来たんですけど、ステージに立ったら緊張してしまい、みんなのことを観ないようにと踊ってました。今回、具体的な目標を立てて頑張れることが自分でも出来たように、メンバーやファンのみんながわたしを成長させてくれたなと思っています。ジェットコースターのようなせわしないわたしを、みんな見捨てないで応援してくれてありがとうございます。これからは、緩やかな船に乗っている気持ちで応援してもらえるように頑張ります」(黒沢あかり)
「HOT DOG CATを結成してからのここまでの1年3カ月、濃すぎるというくらい本当にいろんなことがありました。今回のワンマン公演には、今あるHOT DOG CATの魅力を全部詰め込めました。私たちの魅力が、少しでもみんなへ伝わってくれたら嬉しいです。みんながいなかったら、わたしは自分に負けて、このステージにはもういなかったと思います。これからもずっとHOT DOG CATのことを見守っていてください。HOT DOG CATのワンマンライブが開催できたのは、メンバーとスタッフさん、応援してくれているみんなのおかげです。HOT DOG CATは立ち止まることなく、これからも前へ進み続けます」(大原莉奈)
「みんながいるからわたしはHOT DOG CATが大好きだし、ずっとここにいたいと思っています。今に至るまでにも、HOT DOG CATは形が何度も変わったんですけど、すべて意味のある変化だったし、すべてが大切な思い出です。みなさんの中でも大切な思い出として、すべて取っておいて欲しいです。今日が、みんなが見ている今のHOT DOG CATをもっともっと好きになれるきっかけの日になれたらなと思います。私たちは、ファンのみんな誰一人置いていきません。これからも一緒に夢を叶えたいです」白河陽奈)
4人の言葉を受け、最後にHOT DOG CATはふたたび『キラキラ☆ポジティブ』を歌い、会場中へたくさんの眩しいときめきを降り注いでいった。4人が半泣きの笑顔でキラキラとした歌声を解き放つごとに、身体中から熱い情熱が沸き続けていた。「みんな大好き」と投げる言葉に、ドキドキの指数がぐんぐん上がり続けるのを抑えられなかった。いや、抑えたくなどなかったんだ。メンバーと観客たちとの「キラキラ☆ポジティブ」と交わしあう熱い声が、耳から離れない。この空間にいる誰もが、最後まで4人と一緒に輝くことを喜びに変えていた。
次は11月18日、TSUTAYA O-NESTで行う2ndワンマン公演だ。何時ものように、何時もの場所で、共に笑顔を交わしあおうか。
PHOTO: 本間裕介
TEXT:長澤智典
HOT DOG CAT Web
http://iget.get-crazy.jp/hot-dog-cat/
HOT DOG CAT twitter
https://twitter.com/HOTDOGCAT_info
HOT DOG CAT YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCa9R065M5c1UM-o4v_wAcbA
★インフォメーション★
配信シングル「オフィーリア ~君に会いたくて~」各大手配信サイトにて配信中!
<配信シングル収録曲>
オフィーリア ~君に会いたくて~
純情アイスティー
凸凹フレンズ
オフィーリア ~君に会いたくて~ (off vocal version)
純情アイスティー (off vocal version)
凸凹フレンズ (off vocal version)
凸凹フレンズ(白河セリフversion)
凸凹フレンズ(大原セリフversion)
凸凹フレンズ(鈴本セリフversion)
─セッリトスト─
『キラキラ☆ポジティブ』
『純情アイスティー』
『曖昧me』
『イツモノヨウニ』
『DA・DI・DA ~魔法の扉開く三つの呪文~』
『BELIEVE IN YOUR DREAM』
『ワンダフルライフ』
『青春18キック』
『オフィーリア ~君に会いたくて~』
『凸凹フレンズ』
-ENCORE-
『イロイロナイロ』
『キラキラ☆ポジティブ』