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己龍、Zepp Tokyoで行った単独公演の中、7月にシングル『手纏ノ端無キガ如シ』と、新たな全国巡業「情緒纏綿」の開催発表

イベント 音楽

シングル『閃光』を手にこの春行った全国単独巡業「光芒一閃」も、56(月・祝)の千秋楽公演を持って幕を閉じた。そしてこの日、己龍のメンバーたちより、新たな発表が告げられた。 

  一つ目が、710()に通算21枚目となるシングル『手纏ノ端無キガ如シ』(タマキノハシナキガゴトシ)4-TYPE発売するという報せ。己龍にしてはわかりやすく、初見で歌や演奏が印象深く胸に突き刺さるつかみを持った曲調なのも嬉しいこと。参輝いわく、この楽曲へ込めた想いは「神頼み、糞喰らえ」とのこと。准司は、「たまき」と略称して呼ぶことを提案。この曲の内容がとても気になる。

  二つ目が、新たな単独巡業「情緒纏綿」(じょうしょてんめん)の開催。今回は全18ヶ所計19本行われる。83日の熊本公演は、九条武政の生誕祭も兼ねて行われる。彼の生誕祭を地方で行うのは珍しいだけに、この日の公演は見逃せない。

  今回の千秋楽公演は、919()に中野サンプラザで実施。全国各地のライブハウスを巡ったうえで、千秋楽公演をホールで行うように、ライブの中へどんな差異を描き出すのかにも注目したい。 

  他にも、己龍主催による「天威武鳳」公演を、今回は新宿BLAZEを舞台に621()22()に開催。しかも、2本ともツーマン形式で行われる。

  1本目となる21日の対バン相手が、「夕闇に誘いし漆黒の天使達」。彼らは、コミック系ラウドバンドとYouTuber2つの顔を持つユニット。最近、己龍もYouTuberとして活動しているが、まさかライブでも人気YouTuberたちと対決をするとは…。どちらがエンターテイメント性に長けているのか、これは見逃せない。

  2本目となる22()の対バン相手が、まさかの「妖精帝國」。アニソン界では世界中に信奉者を持つゴシックメタルなグループ。歌姫「ゆい」様のSっぷりに、M男の集団である己龍は勝てるのか??。こちらも、とても気になる闘いだ。

 

 ここからは、56ZEPP TOKYOで行われた「光芒一閃」の模様を駆け足でお届けしたい。 

  極彩色なレーザー光飛び交う場内。祭事を祝うように鳴らされた無数の爆竹の音。フロアを埋め尽くした観客たちの中から上がる嬌声。己の理性を解き放つ祭りを今宵も始めようと誘いをかけるように、物語は『見世物鬼譚』から幕を開けた。眞弥の廻す扇子に合わせ、フロア中でも無数の扇子が舞い踊る。今宵は、とても悦に浸る宴が繰り広げられそうだ。

  手に翳した扇子をくるくる廻し、眞弥は観客たちを『悦ト鬱』を通し悦楽へと誘い出す。華やかで雅な音色に導かれ、宴に興じる観客たち。とても華やかな祭歌だ。早くも胸が嬉しく騒ぎ立つ。はしゃぐ気持ちへ熱した刺激を刺すように、己龍は『夢幻鳳影』を突きつけた。両手を高く捧げ踊る人たちへ、もっと猛り狂えと煽るよう豪快な音の刃を刺し続けるメンバーたち。理性を繋ぎ止める管を一気にぶち切るよう彼らは『命日』を叩きつけ、咲き狂えと言わんはかりに観客たちを煽り続けてゆく。今宵も己龍は、共に果ての熱狂と恍惚を味わおうと誘いをかけてきた。しかも今宵はその中へ、華やかという彩りを一層深く重ねていた。 

 「想う存分、歌舞伎通せ!!」「とことん逝くぜ!!」。眞弥の言葉を示すように『屡流』が飛び出した。熱い血潮が身体中を一気に駆けめぐる。滾り狂う熱にうなされ、己の身が壊れそうだ。『屡流』が感情の留め金をすべて壊し、観客たちを暴れ狂う祭り人へと塗り変えてゆく。心華やかなまま悦楽の園へ連れ出すように、 己龍は『朔宵』を重ねてきた。己龍の奏でる強靱な祭り囃子へ導かれるまま、手にした扇子を振りかざし跳ね人となって踊り騒く人たち。猛々しくも和心を詰め込んだ『桜花爛漫』では、観客たちが手にしたタオルを振りまわし、フロアに無数の桜を咲かせていた。桜は華やかさの中へ儚さと狂気を秘めていると言われるが、まさに今宵の己龍の宴は、狂気と狂喜を重ね合わせた華やかさだ。

  場内に満ちた熱気へ、さらに熱を注ぐように演奏した『叢雲』。天に高く手を翳し歌う眞弥。その手は、どんな想いをつかもうとしていたのか。『井底之蛙』に誘われ、首が螺子曲がる勢いで暴れ倒す様も圧巻だ。観客たちを奈落へ突き落とす重く激しい宴も己龍の魅力だが、終始、輝く世界の中、極彩色な音か飛び交う空間で眩しさに酔い狂うのも乙なもの。 

  壮麗で勇壮な演奏に想いを重ねなから、眞弥が声を振るように『漣』を歌いだした。それまでの熱狂が嘘のように、誰もが心に濡れた滴を零すバラードにジッと想いを傾けては、舞台上から零れる一つ一つの言葉をしっかり心の両手で掬い取っていた。

  捩じれた音も印象深い『ユビキリ』の登場だ。とても温かさに満ちた歌詞を、何処か螺子の壊れた音に変え天の邪鬼に伝えてゆく様も、己龍の魅力。さぁ、己龍の奏でる交狂曲『徒然草』に合わせ、頭を振り乱し暴れまくれ。間奏では、参輝と武政が背中合わせで寄り添い雅な旋律を重ねあう様も見せていた。観客たちの突き上げる無数の拳がフロアで揺れる様は、とても華やかな光景だ。武政の意識と重なり合うように猟奇的なギターの旋律が響きだした。楽曲は、触れた人たちの意識を獣に変える『朱花艶閃』だ。舞台に跪き、頭を振り乱しギターを奏でる参輝。間奏では、武政が狂った感情を音に乗せて解き放つ。メンバーらの煽りへ、牙を剥き出し想いをぶつける観客たち。そこには何時もの、荒ぶる宴の様が描きだされていた。 

  「殺るか、殺られるかだ、お前ら!!。我らに続け」。狂った野獣どもの行軍だ。己の本性をさらけだした化け物(観客)たちを、『百鬼夜行』が魂の解放区へと連れてゆく。ざんばらと髪を振り乱し、荒ぶる嬌声を上げながら、5人の歌や演奏に導かれ熱狂した姿のまま行軍する観客たち。豪快な音を次々と塗り重ね、会場中の人たちを淫らな恍惚へと導いた『遊郭』。日和が、武政が、参輝が頭を振り乱し奏でれば、観客たちも負けずと全力で頭を振り続けていた。「もっと、気狂った様を魅せてくれよ」、眞弥の煽りに続いて飛び出したのが『狂ィ』。眞弥に触発され、くるくるまわりながら嬉しく身悶える観客たち。さらに『鎮具破具』ては、左右に分かれた観客たちが演奏に合わせ入り乱れてゆく。4桁を越す観客たちが寄せては返す様は、観ていて壮観だ。准司と日和のリズム隊による攻めに徹した轟く演奏も刺激的だ。

  「一筋の光の如く、貫け!!」。本編最後を飾ったのは、最新シングルの『閃光』。眞弥が、観客たちが手にした扇子を舞い踊らせ、華やかな歌へ誘われるまま、何時しかくしゃくしゃの笑顔で祭に興じていた。終始輝きと心の幸に満ちた宴を、今宵も己龍はこの空間に創りあげていった。 

  今宵の色鮮やかな演目へ、アンコールでさらに彩りを描き加えるように『情ノ華』が流れだした。心へ華やかな色を注ぎ込む演奏に心が嬉しく震え、想いが舞い上がる。「咲き誇るその様よ今何想う」と会場中の人たちが想いを一つに歌いだす。フロア中に咲く無数の手の花。その艶やかな空間をどす黒く塗りたくるように、己龍は逆ダイナンバー『婆娑羅』を突きつけ、フロアへ暴れ狂う様を描きだしていった。

  『叫声』を通し会場中に創りあげた、魂を一つに声と拳を重ね合った光景。誰もが眞弥と共に歌いながら心の叫びを共鳴しあっていた。重なるその声へ触れるたびに嬉しくて想いが震えだす。そして、止めどなく喜びの涙が瞼を濡らしてゆく。その感覚か嬉しくて、喉を枯らすほど歌ってしまうんだ。最後に己龍は『春時雨』を奏で、次の季節に待っている新たな宴へ想いを馳せるように、華やかな想いの熱を繋げていった。 

 次の宴は、灼熱の夏が訪れる季節。その続きを、また楽しもうか。 

PHOTO:KEIKO TANABE

TEXT:長澤智典

 

己龍  Web

http://www.kiryu-web.net/ 

己龍  twitter

https://twitter.com/kiryu_official 

 

★インフォメーション★ 

21stマキシシングル

「手纏ノ端無キガ如シ」

(読み:タマキノハシナキガゴトシ)

2019710()4タイプ同時発売

 

Atype【初回限定盤】CD+DVD

 ¥1,800(税別)/BPRVD-349

 CD2曲+DVD「手纏ノ端無キガ如シ」MV・メイキング

 [封入]全タイプ購入特典応募券「A」+応募ハガキ 

Btype【初回限定盤】CD+DVD

 ¥1,800(税別)/BPRVD-350

 CD2曲+DVD「手纏ノ端無キガ如シ」マルチアングルMV

 [封入]全タイプ購入特典応募券「B 

Ctype【通常盤】

 ¥1,500(税別)/BPRVD-351

 CD2曲+ボーナストラック+インスト3

 [封入]全タイプ購入特典応募券「C 

Dtype【通常盤】

 ¥1,500(税別)/BPRVD-352

 CD2曲+ボーナストラック+インスト3

 [封入]全タイプ購入特典応募券「D

 

★全タイプ共通封入特典:トレカ2枚(全10種)

★全タイプ購入応募特典有 

■「手纏ノ端無キガ如シ」全タイプ購入特典■

己龍「手纏ノ端無キガ如シ」Aタイプに封入されているハガキに「手纏ノ端無キガ如シ」ADタイプの帯についている各応募券を貼って送ると、単独巡業「情緒纏綿」巡業パンフレットを応募者全員にプレゼント!

※詳しくはAタイプ封入の応募ハガキをご覧ください。 

 

己龍単独巡業「情緒纏綿」(読み:じょうしょてんめん) 

713()     PALOOZA

715(月・祝)    HEAVENS ROCK さいたま新都心 VJ-3

721()     新横浜 NEW SIDE BEACH!!

726()     浜松窓枠

728()     KYOTO MUSE

731()     岡山 CRAZYMAMA KINGDOM

8月  3()     熊本 B.9 V1 九条武政生誕祭

8月  4()     福岡 DRUM LOGOS

8月  7()     松山 WStudioRED

810()     BIGCAT

812(月・祝)   名古屋BOTTOM LINE

814()     金沢 AZ

816()     NIIGATA LOTS

818()     仙台 darwin

824()     mito LIGHT HOUSE

825()     高崎 club FLEEZ

831()     札幌 PENNY LANE24

9月  1()     札幌 PENNY LANE24 大槻さんありがとう 

千秋楽

919()     中野サンプラザ

 

己龍主催公演「天威武鳳」 

【日時】2019621()

【会場】新宿BLAZE

【出演】己龍 / 夕闇に誘いし漆黒の天使達

【開場/開演】17:00/18:00 

【チケット代】前売¥4,500(税込) 当日¥5,000(税込)

(整理番号付 Drink別途必要)

【チケット一般発売】2019525()

e+先行受付】

受付URL https://eplus.jp/kiryu19/ 

受付期間:5/7(火)12:005/13(月)18:00

【問】NEXTROAD/03-5114-7444 

 

己龍主催公演「天威武鳳」

【日時】2019622()

【会場】新宿BLAZE

【出演】己龍 / 妖精帝國

【開場/開演】17:00/18:00 

【チケット代】前売¥4,500(税込) 当日¥5,000(税込)

(整理番号付 Drink別途必要)

【チケット一般発売】2019518()

・チケットぴあ(P144-086

・ローソンチケット(L72562

【問】NEXTROAD/03-5114-7444  

―セットリスト―  

『見世物鬼譚』(みせものきたん)

『悦ト鬱』(えつとうつ)

『夢幻鳳影』(むげんほうよう)

『命日』(めいにち)

『屡流』(るる)

『朔宵』(さくよい)

『桜花爛漫』(おうからんまん)

『叢雲』(むらくも)

『井底之蛙』(せいていのあ)

『漣』(さざなみ)

『ユビキリ』(ゆびきり)

『徒然草』(つれづれぐさ)

『朱花艶閃』(しゅかえんせん)

『百鬼夜行』(ひゃっきやこう)

『遊郭』(ゆうかく)

『狂ィ』(くるい)

『鎮具破具』(ちぐはぐ)

『閃光』(せんこう)

-ENCORE-

『情ノ華』(じょうのか)

『婆娑羅』(ばさら)

『叫声』(きょうせい)

『春時雨』(はるしぐれ)                               

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