アイドルと作詞、作曲家の二足のわらじで活躍するバーチャルアイドルの響木アオさん。YouTubeの動画配信だけでなく、ライブイベントや他のアーティストさんとのコラボなどリアルの場でも積極的に活動されているのが特徴です。そんな彼女の全国ツアー『響木、会いにいきます』が11月24日札幌にてファイナルを迎えました。今回はファイナルの直前の11月10日、東京の代アニLIVEBASE西麻布にて開催されたセミファイナル公演のレポートです。
私は、響木アオさん(以下アオちゃん)のことをあまり知らなかったのですが、ファンの友人から『アオちゃんのライブ面白いから行ったほうがいい!』とすすめられ、気になっていたのでライブに参加してきました。
ライブ直前『謎の筋肉痛警告』
いよいよライブスタート『幻想的な150本の光』
スポーツの秋『突然始まる運動会』
そしてクライマックスへ『ファンの思いやりの輪』
写メ会は全力の『神対応』
みんなの思いが響きあう『#アオライブ』
ライブ直前『謎の筋肉痛警告』
友人が太鼓判を押す未体験へのワクワクとアオちゃんのライブはじめてだし、楽しめるかな…という不安の二つの相反する感情が入り乱れる中、ライブ会場へ向かいます。
会場に入ると、すでにたくさんのお客さんがいらっしゃいました。
(チケットも完売だったそうです。)
開演まではしばらくあったのですが、少しすると、アオちゃんからライブの注意事項などを説明する動画が流れました。撮影禁止の注意事項や、SNS用の拡散用のハッシュタグ『#アオランド』やサイリウムの振り方など。至って普通の内容でしたが、最後には『筋肉痛になると思うので、お風呂にはちゃんと20分以上入ってください。』と言った謎の警告が。
『いやいやライブって見るだけでしょ。せいぜいコールとかで喉の心配した方がいいんじゃないの?』そんなツッコミを共有する相手もいなかったので、おとなしく開演まで静かに待ちました。
いよいよライブスタート『幻想的な150本の光』
そしていよいよ開演時間に。満を持してアオちゃんがステージ(スクリーン)に登場します。
スクリーンの大きさは大体幅5-6メートルに高さ2メートルぐらい。目の前に立つとかなりの大きさに感じます。
アオちゃんが現れると同時にファンの手元の白サイリウムが点灯します。薄暗いライブハウスにポツポツと現れる白い光はとても幻想的で綺麗。
そして曲が始まるやいなやその光は一斉に動き出しました。
ファンの方がなんと全力でサイリウムを振り始めたのです!その速さとどまる事を知らず。サビに近づくにつれて、そのペースは加速していき、速い時は一秒間に4-5往復ぐらい動いていたように感じました。150本の光が息をぴったしに高速で動く様は圧巻の見応えです。
残念ながら私はサイリウム持ちあわせていませんでしたが、気がついたら、一緒になって全力で腕を振っていた自分がそこにいました。最初の一振りは緊張で震えてたんですが、思い切って振り出してみたら、周りのお客さんも待ってくれていたのか、すんなり馴染むことができました。
そして興奮冷めやらぬまま次の曲へ。
ファンの方はすでに流れがわかっているのか、タオルを準備。サイリウムにうってかわって今度は全力でタオルを振り始めます。頭上でひっきりなしに回転する布は、まさしく曲名である流れ星のよう。
そのあともグッズ買ってと駄々をこねるだけの歌とか、耳に残る楽しい歌が数曲続いたのちに、アオちゃんの口から突然、運動会開催が宣言されました。
スポーツの秋『突然始まる運動会』
運動が苦手な私にとって、恐れ多いこのワードにこんなところで再会するとは思ってもいませんでした。すっかり意表を突かれた気分です。
でも運動会って一体何するんでしょうか?ドキドキです。
会場のファンが赤と青の二つのチームに分かれると、早速運動会が始まりました。
一つ目の種目は『響きあい合戦』
各チームに割り振られた課題曲をみんなで揃えて歌う勝負です。
『アオちゃんの曲歌ってください言われたら歌えないなー』とか内心ビクビク震えていましたが、どちらもとってもシンプルな歌でした。
とにかくぺろぺろいうだけの歌とマグロを食べる宣言をする歌。
優勝チームには景品が出るとのことで、上記のような歌を声高らかにファンたちが全力で歌います。
いざ結果判定の場面になると、ジャッジをくだすアオちゃんは若干の困り顔。対して、一人のお客さんがアオちゃんを褒めちぎり始めた途端に幕開けるごますり合戦。ハッキリ言ってシュールです。最終的にごますり努力はごまほどの小さな影響力しかなく、「声が大きかった」ことが決め手となり、ぺろぺろの赤チームの勝利に終わりました。
二つ目に種目は『DA!DA!DA!スクワット』
これが地獄への始まりでした。(筆者は数日間筋肉痛をひきづっています。)
勝負はいたってシンプル、音楽に合わせてスクワットを繰り返して、最終的に残った人が多いチームの勝ちという極めて過酷なサバイバルレース。
ただのスクワットではなくて、腕も万歳のようなポーズをするおまけ付きです。
勝ちたいファンたちの意地のぶつかりあい。予想以上に続くので、アオちゃんも半月板損傷を心配し、早期脱落を促していたほどです。(私はお言葉に甘えて早々に脱落。)
激闘の運動会が終わり、興奮冷めやらぬまま、次の曲へと移ります。
そしてクライマックスへ『ファンの思いやりの輪』
運動会の後は、大根の歌から再開。
実は先ほどのスクワットの際に使われていたのが、この曲のサビ部分でした。
サビに到達するたびに、蘇る大腿四頭筋の痛みの記憶。しかし大多数のファンの方の勢いは衰えることを知らず、むしろ高まるばかり。その元気見習いたいです。
そこから、さらに何曲かして、ラストスパートというタイミングで、他のVTuberさんから応援のメッセージ動画が届くという場面がありました。
驚いたことに、動画中ファンの方が突然座り出しました。私は一番後ろの方にいたので、正直あまり動画を見ることができませんでしたが前の方が、後方のファンのことを気遣い。積極的に座ってくれたのです。この優しさの輪のおかげでみんなでその感動を共有することができました。ファン同士ってほぼ他人ばかりだったりするのに、思わず感極まってしまいました。
その勢いで、最後の曲まで一気に駆け巡ります。
アンコールでこれまでの振り返り動画(これももちろんみんな座って鑑賞)後に新曲を披露し終了!
全11曲。終始サイリウムやタオルを振りつづけ、途中インタラクティブなゲームコーナーもあったり、共に汗をかいた仲間たちとは見えない友情が育まれていた気がします。
写メ会は全力の『神対応』
終わった後はアイドルのイベントではおなじみの写メ会がありました。
だいたい50人ぐらい全体の1/3ぐらいのお客さんが参加されていました。
一人一人ステージ上に上がり、スタッフさんが見守る中、アオちゃんと会話を楽しんだ後に撮影という流れでした。アオちゃんが、一人一人と丁寧にコミュニケーションとっていたのが印象的でした。以前のイベントでお会いしたファンの方もこともしっかりと覚えていて、まさに『神対応』という言葉が言い得て妙でしょう。
ファンの方からアオちゃんに一緒に撮影する際のオーダーとして、ピースのようなシンプルなものから、二人でハートを作ったり、アオちゃんに指差してもらったり、踏んでもらったり(!?)と多種多様でしたが、文句ひとつ言わずしっかりと要望に答えていました。
そしてさらにこの写メ会で驚いたのは、自分の番が終わってもほとんどみんな帰らないことです。最初の方が取り終わってから、最後の方が終わるまでは、一時間以上はあったはず。他のファンの方とアオちゃんのやりとりもしっかり見守ってる方がほとんどでした。
みんなの思いが響きあう『#アオライブ』
最後にこのライブについて振り返っていきます。
アオちゃんが大きいステージをめいっぱいつかっての繰り出す表現の幅の広さ。
そして、一曲ずつ意匠を凝らしたライティングや背景の演出、音響効果などの様々な要素があいまって実現するライブは圧巻でした。
通常のYouTube動画をスマホやパソコンで見るのとは、まったくの別体験です。
そして何と言ってもそれに鼓舞されファンの方が一丸となって応援し、また他のファンの方への気遣いする様子がとっても素敵でした。よくライブは出演者とスタッフさんと、そしてファンの方と作り上げていく。なんてセリフはよく聞きますが、まさしくそれを体現したイベントだったと言えるでしょう。これは会場全体、イベントに関わっていた全ての方の思いが確実に『ひびきあっていた』結果ではないでしょうか。
普段からアオちゃんの動画を見ている方、ライブイベントに行ったことがないけど興味がある方、とりあえず体を動かしたい方、そしてみんなでひとつのステージを作り上げていく感動を味わいたい方。
きっと誰が参加してもこのバーチャルアイドル響木アオによるライブイベント『#アオライブ』は、楽しめるはず。(もれなくライブでの筋肉痛も未体験の経験)
響木アオの今後に大注目です!
(文 Motoki)
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