NIKEのキャンペーンソング「Watashi」で一躍脚光を浴びた新進女性アーティスト、iri。来週11月22日(水)に新作EP「life ep」のリリースを控える中、17日(金)に東京・渋谷WWW Xにて、ワンマンライブ「iri ONE MAN LIVE 2017」を開催した。昨年10月に1stアルバム『Groove it』でメジャーデビューを果たした彼女にとっては、デビュー1周年にして初のワンマンライブで、チケットはソールドアウトとなっていた。
ドラムとDJをバックに、女性ダンサー2人を引き連れてステージに登場したiriは、浮遊感漂うシンセに社会への疑問や自身の悩みを乗せたレイドバックチューン「無理相反」でライブをスタートさせた。煌めくブギーファンク「breaking dawn」からアーバンR&B「Wandering」、ヒップホップビートのダヴィーなソウルナンバー「Never end」とオントレンドなサウンドの楽曲を立て続けにプレイ。「こんばんは、iriです。今日は短い間だけど最後まで楽しんでいってください」と挨拶すると満員の観客からは歓声と拍手が巻き起こった。
ここで、ハンドマイクでリアルな葛藤や戸惑いをラップしていた彼女がアコースティックギターを手にすると、フロアの熱気は一気に上昇。ネオディスコ「ナイトグルーヴ」で観客の体を心地よく揺らし、再びハンドマイクを手にしたファンキーなダンスポップ「半疑じゃない」で、言葉にならない感情をドロップ。ケンモチヒデフミがトラックを手がけたハウスナンバー「Watashi」でパワフルな歌声を放った彼女は、同じくケンモチによる「for life」を歌い終えたところで、「今のは新曲でした。22日に発売する『life ep』からもう1曲、新曲をやりたいと思います」と語り、ジャパニーズ・ヒップホップの新機軸を打ち出したカリスマラッパーの5lack(スラック)が女性アーティストに初めてプロデュースした「Telephone feat.5lack」を歌いだすと、サプライズゲストとして、5lack(スラック)が登場。「調子どう? 揺れていこうぜ!」とフロアを盛り上げた5lackは、「ちょっとだけお邪魔しちゃいました」と挨拶しながたiriを指差し、「ヤバイでしょ、この人。これからに期待しちゃうよね。すでに最高だけどね」とコメント。iriが「すごいリスペクトしている方なので、今回、ご一緒できてすごく嬉しいです」と語ると、5lackが「俺も、親父と車に乗ってるときにラジオから“Watashi”が流れてきて。この子、よくない? なんか一緒にやりたいなっていう話をしていたら、ネットでフィーチャリングしたい人にあげてくれてて。実際、スピーディーに実現した」と続け、相思相愛のコラボだったことを明かした。
さらに、オルタナティヴR&BをベースにしたOLへの応援歌「fancy city」、yahyelによるアンビエントなビートミュージック「your answer」と、クールな最新のクラブミュージックとエモーショナルなヴォーカルやラップ、等身大の歌詞が共存したオリジナリティ溢れる楽曲で観客を楽しませ、マルチクリエイターでビートメイカーのmabanuaによる新曲「会いたいわ」では、アコギを弾きながらソウルやヒップホップ、レゲエなど幅広いルーツに根ざした温かい歌声を響かせ、小気味いいビートのトラップ「fruits」から、彼女のデビューのきっかけになった「rhythm」で、「私は私のリズムで生きていくんだ」という決意をアカペラで力強く表明し、「みんなこれからもiriをよろしくね」と笑顔で語り、ステージを後にした。
アンコールでは、好きな人に気に入られるために頑張る自分が、まるで踊らされてるようでバカみたいだと笑うチルウェイヴ「ファイバリット女子」をアコギとドラムの演奏でパフォーマンスし、最後は、彼女が幼い時になくなってしまった兄への思いを込めた「brother」を弾き語りで歌って、キャリア初のワンマンライブを締めくくった。
なお、iriは11月22日に、5lackやケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)、mabanua(Oval)らがトラックメイカーとして参加した5曲入りのEP「life ep」をリリースする。また、この日のMCで、来年3月に東京・恵比寿リキッドルームでのワンマンライブの開催が決定したことも発表された。このライブを含む1stツアーの詳細はオフィシャルホームページを参照とのこと。
(取材・文:永堀アツオ)
※カメラマンクレジット:小林光大
【iri ONE MAN LIVE 2017 at Shibuya WWW X 2017.11.17 SET LIST】
- 無理相反
- breaking dawn
- Wandering
- Never end
- ナイトグルーヴ
- 半疑じゃない
- Watashi
- blue hour
- for life ※11月22日リリース EP「life ep」収録曲
- Telephone feat. 5lack ※11月22日リリース EP「life ep」収録曲
- fancy city
- your answer
- 会いたいわ ※11月22日リリース EP「life ep」収録曲
- fruits ※11月22日リリース EP「life ep」収録曲
- rhythm
En1. フェイバリット女子
En2. brother
【iri 1st TOUR 2018】
3月15日(木) 名古屋・APPOLO BASE OPEN 18:30/ START 19:00
3月16日(金) 大阪・Shangri-La OPEN 18:30/ START 19:00
3月18日(日) 仙台・SHAFT OPEN 17:00/ START 17:30
3月20日(火) 恵比寿・リキッドルーム OPEN 18:30/ START 19:30
3月21日(水・祝) 福岡・Drum Be-1 OPEN 17:00/ START 17:30
チケット:
前売り \3,800(税込・1Drink別) / 当日 \4,300(税込・1Drink別)
オフィシャル全国先行 (11/17(金)21:00~11/27(月)23:59) http://iriofficial.com/
一般発売 1月27日(土)
【iri オフィシャルサイト】
【「Telephone feat. 5lack」ミュージックビデオ】
https://youtu.be/VFtuiSwAlx4
【リリース】
11月22日(水)リリース EP 「life ep」
VICL-64902 \1,500+税
初回生産分のみ、紙ジャケ仕様+CDジャケットオリジナルステッカー付属
収録内容:
M-1. For life (Music:iri / ケンモチヒデフミ、Lyrics:iri Arranged by ケンモチヒデフミ)
M-2. Telephone feat. 5lack (Music & Lyrics:5lack / iri、Produced & Arranged by 5lack)
M-3. fruits (Music & Lyrics:iri、Arranged by ESME MORI from Pistachio Studio)
M-4. Moonlight flit (Music & Lyrics:iri、Arranged by YOSA from OMAKE CLUB / EILD)
M-5. 会いたいわ (Music & Lyrics:iri、Arranged by mabanua)
<配信情報>
11月22日よりiTunes Store、レコチョク、moraなどの主要ダウンロードサイトのほか、定額制聴き放題サービスにて配信開始。
【LIVE SCHEDULE】
11月18日(土) 「HELLO INDIE 2017」 http://helloindie.net/
@ 宮城・仙台Rensa/仙台CLUB JUNK BOX/仙台retro Back Page/SENDAI KOFFEE CO.
12月15日(金) 「CORONA SUNSETS SESSION FUKUOKA」 @ 福岡・GARB LEAVES
招待制 http://corona-extra.jp/event/corona-session/ より受付(2017年10月25日~12月4日23:59)
【配信情報】
これまでのiriの楽曲は、主要配信サイトほか、定額制聴き放題サービスにて配信中。
iTunes Store: https://itunes.apple.com/jp/artist/iri/id388343274
レコチョク: http://recochoku.jp/artist/2000641067/
mora : http://mora.jp/artist/725547/
【Eコマース】
TOWER RECORDS ONLINE http://tower.jp/item/4608405/life-ep
Amazon.co.jp https://www.amazon.co.jp/dp/B0765XHL7Q
Rakutenブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/15168813/
ローチケHMV http://www.hmv.co.jp/artist_iri_000000000681380/item_life-ep_8273907
TSUTAYA オンラインショッピング http://shop.tsutaya.co.jp/cd/product/4988002745333/
【PROFILE】
神奈川県逗子市在住の女性アーティスト。自宅にあった母のアコースティックギターを独学で学び、アルバイト先の老舗JAZZ BARで弾き語りのライブ活動を始め、2014年、雑誌「NYLON JAPAN」と「Sony Music」が開催したオーディション「JAM」でグランプリを獲得。HIP HOP的なリリックとソウルフルでリヴァービーな歌声で、ジャンルレスな音楽を展開。昨年10月アルバム「Groove it」でビクター・カラフルレコーズよりデビューし、iTunes Storeにてトップ10入り、ヒップホップ/ラップチャートでは1位を獲得。今年3月22日には、Nike Women「わたしに驚け」キャンペーンソングとなったシングル「Watashi」をリリース。Apple musicの春のキャンペーン広告にSuchmosやKANDYTOWNらとともに起用される。また新人ながらCorona SUNSETSFESTIVALなど夏フェスに多数出演する注目の新進女性アーティストである。